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英語の達人をめざすなら、類義語との違い、構文や文脈、共起語などの知識に支えられた高い語彙力が不可欠だ。記憶や学習のしくみを考えれば、多読や多聴は語彙力向上には向かない。語彙全体をシステムとして考え、日本語と英語の違いを自分で探究するのが合理的な勉強法なのだ。オンラインのコーパスや辞書を利用する実践的方法を紹介。
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Posted by ブクログ
冒頭に案内があるように興味の高い章をピックアップして読む場合も無理なく読み進めることができる。コーパスの利用にはまだ無理があるレベルの読者も5章、6章をスキップして楽しめる。 奥の深い話しなので著者の関連図書も併せて読みたい
なるほど。言語を駆使するには膨大な背景知識のデータベース=スキーマを蓄積する必要があるのか。そう考えると幼少の頃から中途半端に英語を覚えさせると日本語のスキーマが十分に育たないから、日本語で高度な思考をしようとしてもできなくなるよね。それは考えるだに恐ろしい。わが両親が英語教育に不熱心な親で本当に良...続きを読むかった。
面白かった! 著者が本書のターゲットとして考えているような英語上級者は全く目指していませんが(苦笑)、単純に読み物として楽しめました(笑)。 母語が違えば、認知も違う、従って、表現方法が違う、という説明は、とても納得です。 「『スターリーがルチってる』のはどっち?」の実験は特に印象に残りました。 ...続きを読む(日本語の動詞は方向を含むことが多い一方で、英語の動詞は一般的に状態(動き方)のみを表現して、方向性は前置詞の併用で表現する)
英語力を実用レベルに時間をかけてでも引き上げたい人向けの本だと思います。 多読や多聴は効率が悪いこと、英語と日本語を結びつけた暗記ではなく英語での概念を刷り込む、コーパスの形成が必要だとの主張は、実際に英語学習し実用機会もある身として、そうだろうなという実感があります。スピーキングを伸ばしていくに...続きを読むはライティングからというのは目から鱗で、早速実践しようと思います。
英語の学習法の本ではあるが、「1週間でペラペラ!」みたいな底の浅い本とは根本的に違う。 作者は認知科学や発達心理学の研究者なので、子供が母語を習得する仕組みをベースに、大人が第二言語を習得するための方法を教えてくれる。 日本人が英語を簡単に習得できないのは、認知心理学用語でいうところの「スキーマ」...続きを読む=知識の枠組みが、英語と日本語で異なるからだという。 例えば、英語話者は1歳半頃までには、名詞の意味よりも先に、名詞の前にaがつくかtheがつくか、複数形か否かという形態の違いに気付き、「可算・不可算」のスキーマを手に入れるらしい。しかし日本語では、名詞にその区別はないから、名詞による可算・不可算の違いに注意を向ける「訓練がされていない」のだ。 「『聞き流すだけで英語が自然と口から出る』という英語教材の広告をよく見るが、人間の認知の仕組みに全く反している」とか、個人的にスッキリする説明も多い。 大人が効率的に英語を学ぶ方法をエビデンスベースで知りたい人にも、英語学習をテーマに人の認知の仕組みを知りたい人にも、オススメ。
心理学者今井むつみ氏による英語の学習方法に関する新書。単語や文法、構文などが並ぶ一般的な学習書ではなく、もっと根本的に学ぶということを認知心理学的アプローチから解説しています。非常に簡潔な文章で読みやすいのですが、内容が濃縮されていて理解するのが大変でした。実践しないと本書の内容をきちんと消化できな...続きを読むいです。本書で述べられている内容はきちんと理解できれば英語だけでなく、どんなものにでも応用可能だと思います。
英語を使いこなすためにはどうしたらいいか。 そのキモは、「スキーマ」の違いを意識し、英語のそれを身につけることにある。 本書の骨子は、きっとこういうこと。 「スキーマ」は、『学びとは何か』にもあったような気がする。 ある事柄について、身体化された知識の枠組みということらしい。 この間読んだ、大西...続きを読む泰斗先生の本の、英語話者の感覚、イメージを理解することが大切という話にも通じるところがある。 特に個別的な議論では似ていると感じたことも多い。 例えば、英語の動詞の意味が文型や前置詞をある程度規定していくというところなど。 が、本書はそうした知識の枠組みを自分でどう発見するかを主題にしていることだ。 この動詞は、この形容詞はこういう用法ですよ、と解説するのではない。 今井先生は、そういうことは教えてもらっても身につかず、したがって使いこなせない、という。 その意味では、大変志が高く、ハードルも高い「英語独習法」である。 では、どうやってスキーマを発見していくかというと、コーパスを使いこなすことによる。 コーパスで、次のようなものを調べるといいらしい。 ・使われる構文 ・共起する単語は何か ・単語の頻度 ・使用される文脈(フォーマルか) ・その語の多義の構造 ・その語の属する概念ネットワーク そのためのツールとして、SkELLやWordNet、英次郎Proなどが紹介されていた。 (ただ、これらのツールを使いこなすのが大変そうだな、という思いがよぎる。) そして、スキーマのずれを意識しながら、アウトプットの練習を重ねることで、次第に自然な表現が身についていくとされていた。 本書には、一般的によく語られる語学学習の「常識」を覆していく面白さもある。 その一つが多読、多聴。 すればするほどよいというイメージがある。 それがそうでもないらしい。 本書では、語学学習の最初は集中的に、語彙と基本的な文法を身につけること、そしてその後は語彙を育てていくことが重要とされていた。 たしかに、語彙学習には限りがない。 が、外国語をある程度読み、英英辞書などが読めるようになれば、自分で推測しながら読むことができる。 こうして、語彙が育っていくという。 その語彙を記憶に残していくには、しっかり注意を向ける必要があり、そのためには熟読が必要だというのだ。 いろいろと考えさせられる一冊だった。
言語の学習過程などを研究する認知科学の専門家が、日本語話者と英語話者とで異なっている世界の見方(スキーマ)を地道に理解していくことが、自然な英語を身につけるための方法であると説く。自分が若い頃から意識していたことと同じようなポイントが挙げられており、スムーズに違和感なく読めた。
英語の習得のために、多くの人が自身に合った合理的、効率的なアプローチを模索しているものと思います。そして、日本語を使用するときに意識していない思考の縛りに英語での理解が邪魔をされていることも確かにあると、今回改めて認識しました。その縛りからの解放を意識して英語習得に取り組めるようなヒントをもらえる伝...続きを読む道書。トレーニングのためのツールの紹介やステップアップの道筋も示されてあり、親切丁寧なつくりと感じました。
コーパスを使って、スキーマの感覚を養うことが、大事。 数々の英語オンラインサービスを使う点も今風で、新鮮だった。
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