鬼を待つ

鬼を待つ

770円 (税込)

3pt

飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。町方にすれば“些末な”事件のはずだった。しかし、怪我を負った男が惨殺されたことから事態は大きく展開し、小間物問屋〈遠野屋〉の主・清之介の周囲で闇が蠢く。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治が辿り着いた衝撃の真相とは――。一気読みのシリーズ第九弾。

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鬼を待つ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月09日

    なぜこのシリーズが「弥勒」しりーずなのかということを確認した一冊。
    もう一度、あの時点を振り返ることで新しい展開へと進む一冊になるのだろうか。多分、大団円に向かうきっかけとなる一冊なのだろうと思うが、ここで一区切りという感じはしない。信次郎・伊佐治・清之介の関係性が新たに進んだようで、さらに強固に確...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月28日

    ビターチョコレートのようなシリーズ

    弥勒を切る

    今回は 遠野屋の死んだ恋女房おりん に瓜二つの女が出てくる。

    これは 心揺さぶられる。

    おまけに その女は 婿にならないかと誘われた八千代屋の娘付きの女中

    はずみで抱き寄せた時 感じた匂いで正気に返る。

    匂いねえ!

    五感を研ぎ澄ませて書い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月16日

    シリーズ(物語)が分岐点を迎え進化した。今回は色々な視点「商い」「政」「人」「闇」で楽しめた。次が気になるシリーズ物の醍醐味を満喫出来た。

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    Posted by ブクログ 2024年01月24日

    居酒屋で居合わした二人の男が口論になり、片方の男が大怪我を負った。
    もう片方の男は、相手を殺してしまったと思い込み、首を括り自死した。
    更に、数日後、大怪我を負った男が、首に五寸釘を刺し貫かれて殺された。

    北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治がたどり着いた真相は・・。

    小間物問屋『...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月20日

    政と商いの癒着問題がテーマの一つになっていると思った。今回は清ノ介が取り乱す場面があって、面白かった。
    改めて、言葉というのは一番恐ろしい武器になるのだなと認識できた。人というのは結局、心で動く。

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    Posted by ブクログ 2022年02月07日

    何でもない事件が遠野屋を巻き込む大きな事件と発展する。そして、清之介に縁談が・・・あの源庵が・・・と、これ以上書くとネタバレしそうなので止めておく。今回は新たなキャラクターが登場。一人は清之介に恋焦がれる大店の娘おたや、そしてもう一人はおたやの付き人のおよし。だが何時も冷静沈着な清之介がおたやの付き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月11日

    亡き妻おりんに生き写しの女性の出現に心が揺さぶられる清之助。
    結構嗅覚がキーになっているように感じました。
    前巻より興味深く読みました。

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    Posted by ブクログ 2021年11月27日

    弥勒シリーズ第九弾。
    相変わらずこのシリーズは、読み始めると江戸の町に自分も入り込んだように楽しめる。
    今作は、遠野屋の清之介の亡くなった妻おりんと瓜二つの女が登場し、清之介のいつもの冷静さが欠けて揺れる様子が珍しい。
    商いと政が絡み合った内容がとても面白かった。

    岡っ引の伊佐治の「〜あっしにわか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月08日

    うーん、よかった。
    良かったんだけど、なんだろう、ちょっと肩透かしな気しないではない。
    小暮さまの剣呑な遠野屋に対する執着が薄かったからかな。その分安心して読み進められたんだけど些か物足りない気もする。
    これではなんだかんだと小暮さまに惹きつけられている伊佐治や遠野屋と同じではないか。

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    Posted by ブクログ 2021年02月28日

    「弥勒」シリーズ第九弾
    「春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン」の後に読んだだけに、ほの暗さが強調されてしまった。
    人の心の中にある暗い面を抉り出す信次郎。
    暗闇に生きた過去を封印して、商人として生きる清之介。
    清之介に迫る闇。闇を明るみに出す信次郎。
    緊張感のある、しかしお互いに信頼する部分...続きを読む

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