擬傷の鳥はつかまらない

擬傷の鳥はつかまらない

1,870円 (税込)

9pt

「噓の仕立て屋」を生業とするサチのもとへ、二人の少女が訪ねてきた。数日後、片方の少女がビルの屋上から身を投げ、サチは残された少女を“逃がす”ことに。彼女を追う謎の男とヤクザたち。一年前の〈未成年売春婦殺人事件〉と少女たちの恩讐渦巻く関係とは。そして、彼らを待ち受ける「門」の向こうの世界とは一体――。

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擬傷の鳥はつかまらない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ループ・オブ・ザ・コードが面白かったので、続けて読んでみたが、こちらも面白かった。心に傷を負った主人公のキャラ設定や、過去や運命と対峙しながら未来に思いを馳せる展開、出生にまつわる考察、など共通点も多いと感じた。
    細かい点で気になるところやぎこちなさを感じる箇所もあったが、若い作家さんだし、このよう

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    2023年08月16日

    Posted by ブクログ

    面白い。
    異界の門を開く事が出来る逃がし屋。その異界に行くには条件がある。そしてそこは「最も幸福になったであろう選択がなされた世界」。
    世界観はハードボイルド。歌舞伎町の揉め事に巻き込まれながら身分の偽装を行う傍らで世界に絶望した人を逃す。物語は2人の少女が訪れるところから始まる。1人が死に1人は逃

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    2022年09月25日

    Posted by ブクログ

    歌舞伎町でアリバイ会社を営むサチが主人公。彼女のもう一つの稼業は、人生に絶望した人間たちを「門」の向こう側に逃がす門番。
    実際に起きた、世間を震撼させた2つの事件(どっちも闇が深かった…)を彷彿させる。上手い。
    ハードボイルドと「特殊設定」の融合。嘘の世界でも救いはある。

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    2023年01月20日

    Posted by ブクログ

    本の雑誌・上半期ベストから。ファンタジー要素ありのミステリでした。同誌が好む、いわゆる贖罪系に位置する一冊。各人のトラウマ的過去に対する向き合い方を通じ、その清算についての可否ないし是非を炙り出す。そんな内容。もう少し掘り下げて欲しかった部分(拒否された彼女のその後)もあり、個人体にはそのあたりはち

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    2021年10月18日

    Posted by ブクログ

    ボリュームがとてもあり、現実と幻想の塩梅が良かった。生きる目的について考えさせられた。
    現実は残酷で辛いもので、あのときこうしていればと自分が切り捨てた未来について考えることもあるが、人生に正解も不正解もなければ、良し悪しなんてものは人それぞれで、到底二元論で語るべきものではないと思った。
    だからこ

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    2021年09月18日

    Posted by ブクログ

    12月-06。3.0点。
    歌舞伎町でニセの身元を提供する女性。裏では「逃がせ」稼業。風俗に勤める未成年の二人組が依頼に現れ。。

    ファンタジー性もあるストーリー。登場人物が意外な展開をする際に、主人公が「実はそうだと思っていた」と後付けに描写されるのが気になった。まあまあだったかな。

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    2023年12月14日

    Posted by ブクログ

    どこにも行けないのかも知れない。誰ともわかりあえないのかも知れない。でも、自分から逃げなければ、自分のことは許せるのかも知れない。

    私たちの人生は、後になって見返すことのできないものばかりを見逃している。

    うーん、全体的に悪くはないんやけど、肝心の主人公パートがイマイチやなあ。
    あまりにも被害者

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    2023年05月03日

    Posted by ブクログ

    2022.1 自分が一番苦手とするタイプのストーリー。後半は淡々とした、あっさりした流れになってしまったけれど文章が上手だったのでよしとしましょう。

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    2022年01月12日

    Posted by ブクログ

    異世界×ハードボイルドなミステリーということで読んでみましたが…いやぁ、重かったです(^_^;)重いというか、哲学的なのかな?「門」に拒否されたアンナと自ら拒否した久保寺の対比、その久保寺を見てようやく「有り得たかもしれない世界」と決別したサチ、という構成は有りがちなのかもしれないが分かりやすかった

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    2021年12月25日

    Posted by ブクログ

    週刊ダイアモンドの本の紹介コーナーで珍しく、ミステリーもの3編の一つ。新潮ミステリー大賞受賞。

    クライムミステリー、ハードボイルドなどと帯にはあり、ちょっと読むのを躊躇ったが、主人公が女性ということもあり完読。

    最後のサチの部分は助長な感じもして、もう少し謎のままで終わっても良かったのではと。

    0
    2021年12月09日

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