詩人になりたいわたしX

詩人になりたいわたしX

詩で描く家族と恋と友情の心揺さぶる物語。

主人公のシオマラは、神さまのことなんか、ぜんぜん信じてない。
「女の子は、いけません。いけません。いけません」
信仰心厚い母親に、こう言われるたびに、
「自分はなんてちっぽけなんだろう」って感じるんだ。

ハーレムに暮らす少女シオマラは、厳格な母親に猛反発しながらも、「言葉」の持つ世界に惹かれていく。
高校のポエトリースラム部で詩のパフォーマンスというものを知り、自己表現の世界にどんどんのめり込んでいく。
「言葉は、ありのままの自分を解き放つ手段」、そのことに気がついたシオマラは、いろいろなことから自由になれた。

...続きを読む

詩人になりたいわたしX のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    全編主人公シオマラの詩<言葉>で描かれた物語。
    信仰心熱く厳格な母、宗教、学校、心を許す親友やツイン、好意を寄せる異性、それぞれへの想い。言葉にすることで解放されるシオマラの心。
    言葉の持つ力に打ちのめされます。

    0
    2021年08月18日

    Posted by ブクログ

    すごく短い期間で、大人になりかけの少女が大きく成長する話。色んなことに違和感が出てきて、溢れて、周りの助けを借りながら、乗り越えていく。今まであまり「詩」というものに馴染みがなかったけど、本作を読んで何か他の詩も読んでみたいと思った。

    0
    2021年04月15日

    Posted by ブクログ

    これはガツンとくる。

    マミがあまりにも強権的で、信仰っていったいなんなのと思うけど、「宗教」をたとえば「受験」とか「就職」に変えたら、同じようにそれが「あなたのため」と信じこんで子どもを抑圧する親はたくさんいそうだ。

    シオマラはそれでもぐれたりせず、戸惑いや自信喪失、反抗心などをすべて詩の形でノ

    0
    2021年03月15日

    Posted by ブクログ

    「ポエトリースラム」という単語を初めて知る。

    言葉...ポエム...詩

    大人になってから思春期だった頃の自分を窓際の光にかざして透かしてみてるような...
    そんな気持ちにさせてくれる。

    日々の日記をこんな風に詩的な文章でまとめたら、良いことはもちろん少し悲しいことも素敵な思い出になるような気が

    0
    2022年02月26日

    Posted by ブクログ

    ニューヨークのハーレムにドミニカから移住した両親と双子の兄ツイン(本名はエグゼイヴア)と暮らす高校2年生の少女シオマラ。
    家では、厳格なキリスト教徒の母が、女の子の自分だけに厳しいこと、信仰を共用することに不満を持っていたが、強い母には逆らえなかった。
    外に出れば、豊満な体つきからからかわれたり、言

    0
    2022年02月07日

    Posted by ブクログ

    ニューヨーク、ハーレムのハイスクールに通う女の子シオラマ。あるいはX。
    それが重要なことかは分からないけれど、ドミニカからの移民二世。
    彼女の書き綴ったものが、ポエット、詩になって花開いていくところを、彼女の全てとともに見守った感じ。

    熱心なキリスト教徒の母親のしばりのせいで、信仰や教会に疑問を持

    0
    2021年03月17日

    Posted by ブクログ

    シオマラは、他の女の子より発育がいいことで、そのことをからかわれたり、信仰心の篤い母親に必要以上に厳しくされることに悩んでいた。彼女の心のよりどころは、詩を書くことと双子の兄ツイン、そして親友のカリダー。詩のサークル「ポエトリー部」に入ったことでシオマラの世界は広がり始めるが、それによって母親との確

    0
    2021年03月13日

    Posted by ブクログ

    全編が詩で構成されていることは、ほとんど気にならず、寧ろ、詩の多様な自由さを実感できたし、主人公「シオマラ」の今の心境をダイレクト、かつ、繊細に表現してくれるものに感じられました。

    シオマラにとって、言葉とは

    「ありのままの自分を解き放つもの」

    であることを実感させられ、女性であることの固定観

    0
    2021年10月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    二次性徴を迎えたシオノラにかけられる言葉やプレッシャー、清くありなさいなんて枠にはまらない。
    体の中でグラグラ感情が煮立っていく。
    その熱を苛立ちを悲しみを怒りを詩が形にしていく。
    表現するということがシオノラを救う。
    ノートを燃やされた時は読んでいて絶望しそうになったけど、母親に精一杯詩をぶつける

    0
    2023年07月28日

詩人になりたいわたしX の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    SUPER! YA
  • ページ数
    424ページ
  • 電子版発売日
    2021年01月20日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

SUPER! YA の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す