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刑事マーシュは知人に頼まれ、ある男を殴って警告した。翌朝、殺人の報を受けたマーシュは驚く。被害者は自分が殴った男だったのだ。死亡推定時刻は彼が訪ねた時間とも重なり、記憶も曖昧だ。そのうえ彼はもう一つの事件も追うことに。逮捕される可能性に怯えながらも自らの正義を貫こうとする男を描く刑事小説
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Posted by ブクログ
アメリカ南部で2つの殺人事件の真相を追う刑事もの。妻子を亡くして酒に溺れた刑事が事件に巻き込まれる...というありがちな展開だが、呪術的な要素も絡んでくるところがこの小説の独特なところだ。古くから続く人種差別が大きな鍵になるところは黒人の多い南部地域を舞台にした小説ならではという感じ。硬派なミステリ...続きを読むーとして面白く読んだ。続編も読みたい。
刑事マーシュは知人に頼まれ、ある男を殴って警告した。翌朝、殺人の報を受けたマーシュは驚く。被害者は自分が殴った男だったのだ。死亡推定時刻は彼が訪ねた時間とも重なり、記憶も曖昧だ。そのうえ彼はもう一つの事件も追うことに。逮捕される可能性に怯えながらも自らの正義を貫こうとする男を描く刑事小説。 ハード...続きを読むボイルド寄りかと思ったら、そうでもなかった。まずまずの仕上がり。
筆者は最優秀新人賞を当作でゲット、脂がのりtきってのデビュー作だろうか。 意欲はビンビン伝わってくる展開だが、どうも粗削りして意欲がカラ滑りしている印象。 設定が「妻子を失い、酒乱の日々の中で自分を見つめなおしていく、そして巻き込まれた犯罪と対峙してアメリカが抱えている最重要問題の一つ―人種差別と対...続きを読む峙する」と思われるがなんか脆弱。酒浸りの日々でこうも捜査をサクサク賭して行けるだろうかとまず疑問。中盤過ぎるとヘイトスピーチ、ネオナチ、黒魔術とカルト色が強まって行き、些か『大丈夫、こんな混迷で❓』と危ぶんでしまった。 ラストに向けての盛り上がりは手に汗レベルでなかなか、洞窟の雰囲気は臨場感あった。 何度も繰り返される黒人少年の屍体描写~被害者に共通知るキーワード”同人種、同年齢、肘の骨折”から焦点が絞られて行くのはカルト色と相まっていかにも「今」のアメリカを体現する犯罪集団、人物の存在を思わせる・・蓋を開けるとハハァ~ン 原題”The Good Detective"を「刑事失格」と単純に結び付ける意図が面白くなかった。 舞台となったジョージア州は全米でも居人種間カップルが多いらしいだけにあちこちで火種が尽きぬと。それだけにこの問題に着手しやすいとの執筆動機は買える。
妻と子を事故で失い、酒浸りの日々を送る刑事PTマーシュ。酔った勢いで殴り恫喝した男が翌日死んだことを知る、並行して起こる放火と黒人児童殺人事件。自らも逮捕される恐れを抱きつつ、マーシュは事件を追う。 放火殺人事件がドンドン大きくなってきて、アメリカ南部特有の黒人差別、ひいては南北戦争時代を引きづっ...続きを読むた大規模な組織的犯罪の兆しが見えてくる展開にドキドキしたが… 依存症に苦しんでいるはずが、突然すべての酒を断ち優秀ぶりを発揮する主人公といい… なんやろ、どうにも中途半端なところが目立って残念。あちこち手を出さず、どれか一つの扱いたいテーマを徹底的に掘り下げてみたらもっと良かったのかも。
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