ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
コロナ禍、中国の台頭、米大統領選…… 激動する世界において必要な戦略的視点とは!? 世界が中国を排除する地球規模の大激震と米中冷戦。ポスト・コロナの新たな世界において日本の歴史と国民性を基盤とした「日本独自の戦略」とはなにか。地政学的思考方法を基礎として提言する。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
地政学の見地に基づいて、日本の国際的な立ち位置について述べられていた。国家にはシーパワーとランドパワーがあり、日本はシーパワー、対してランドパワーとして中国やロシアがあり、ランドパワーの膨張とシーパワーの自由貿易の権益がぶつかっていること、日本としてはアメリカ、オーストラリア、インド、東南アジアなど...続きを読むシーパワー国家と連携してランドパワーを封じ込めていく必要があることなどが書かれていた。国際情勢が整理できて良かった。
冷戦構造が終焉して30年がたった今、ポスト冷戦期のグローバル化した世界を支えたアメリカによる平和(パックス・アメリカーナ)と自由主義経済秩序が揺らぎ、中国の台頭を始めとする混乱。アジアで力の空白が懸念される中で、これから数十年後のアジアで日本の生き残りの可能性を探ることが本書の目的、と冒頭で著者は述...続きを読むべている。 現在の日本周辺の状況をかなり詳しく紹介しながら、日本の外交・防衛政策の今後の方向性を示しています。日本の政治のことでありながら、知らない情報も多く、地政学の基礎知識とともに、かなり詳細、具体的な内容であり、非常に本格的です。 地政学というものに最近興味が出てきたのですが、歴史や地理などを学ぶ理由は、それを活かして将来に備えるためだと思います。今後とも引き続き学んでいきたい内容であると感じます。 ▼「地政学」という言葉は地理学と政治学を合わせた造語で、その内容は地理と政治の知識を駆使して、過去における人類の壮大な歴史の動態を分析・研究して論ずるもの ▼人間集団が生き残る基本原則・侵略とそれに対する防衛・環境に自分自身を会わせて変化していく能力 ▼さまざまな要因を繋げて出来上がるストーリーを、地理学では「景観」と呼ぶ。地図などで地表の形態を分析し、その構造や変化を読み取っていく。国土の性格を表す。「景観」とは当然のことながら、その地に住む人間生態を読み解く基本となるものである。「立地」と「景観」の地理学的概念は、地政学を知るための根幹ともいうべき要素 ▼日本の立ち位置 ・海洋を通じて世界と繋がり、海洋貿易が日本を支える大きな要素であり、豊富な魚介類がとれる実に豊かな海に囲まれている。・日本近海の海底にはメタンハイドレードやレアアース、天然ガス、石油までもが存在。海の資源に恵まれた海洋国家であることは地図を見れば実感できる・このような条件から地政学的に言えば、当然、シーパワー国家と位置付けられるが、逆に見れば島国国家の日本人は狭い国土の中で暮らすしかなく、大陸の住民のように徒歩で異郷に移れるわけではない。逃げ場がなく、争えば互いに滅びるしかない。そのような諦観が日本文化の基礎をなしている ・伝統的に日本人は、外からの文化を直接受け入れる寛容さがなく、視野狭窄な部分もある。 ・悪く言えば島国根性と表現されているが、基本的には「和」を尊び大陸国家に比較すれば、争いごとを好まない気質があることは歴史が証明している。 ▼日本はあくまでも海洋国家らしく大陸には直接関与することなしに、オフショア・バランシングに勤しみ、その一環としてリムランドである朝鮮半島をバックアップすることで、大陸からの膨張圧力を殺いでヒンターランドの役割に徹底していくことが、今後の戦略の在り方であろう。 ▼日本の戦略的思考の根幹をなすのは、地政学に基づいた基本的な歴史の流れを明確に把握して対話を成立させ、案件を解決していくための選択肢をできるだけ広げ、戦略的な対話の方法を考えるということに尽きるだろう。 <目次> はじめに 第1章 マクロな視点でコロナ後の世界の動向を分析する地政学の基本 第2章 中国経済に依存した悲劇 第3章 地政学から見た朝鮮半島ー日本の戦略的視点とは 第4章 海から見た日本の生き残り戦略 第5章 新段階に入った日本ー地政学的立ち位置とクアッドの舞台
2021年に出されたものであるも、まだまだ学ぶべきものがある本であった。 そもそも日本は勿論自由で法の下による民主主義国家であるのだか、どこか国家戦略的な話しとなると、何処かアメリカ追従で、独自路線が出せていないところが未だ感じられる。 変動のそう起こらない地理的要因から、政治外交を分析してい...続きを読むくという地政学という研究は今日によく聴かれることになるが、果たして日本の政治家は日本の重要な位置を理解して、長期的視点に立ち、本来の国益を理解しているのであろうか。 本書にとっては安倍元首相が理解していたところが垣間見えるが、それよりこれからもランドパワーとして海洋進出してくる中国や、ウクライナ侵攻を続けるロシアは、明らかに自身の立ち位置をある意味よく理解していよう。 また北極の氷が溶けることから、そこに産まれる新たな北極海における新たな地政学的地殻変動も予想しており、日本は果たしてその重要性を認識して、主導権を取れるのであろうか。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
知らないではすまされない地政学が予測する日本の未来
新刊情報をお知らせします。
松本利秋
フォロー機能について
「SB新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
逆さ地図で解き明かす新世界情勢―東アジア安保危機と令和日本の選択
「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質
なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか 太平洋戦争に学ぶ失敗の本質
日本人だけが知らない「終戦」の真実
「松本利秋」のこれもおすすめ一覧へ
▲知らないではすまされない地政学が予測する日本の未来 ページトップヘ