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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 希望を失った世界にもう一度、光をもたらすことができるのは星の子だった。オイリュトミーの第一人者が紡ぐ命の物語を、ブラジル在住の画家が描く。生命力・躍動感に溢れた絵本。
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Posted by ブクログ
この絵本の絵を描いているのは、私の大学からの友人で、ブラジル在住の画家、花房葉子さんです。 今回のこの絵本は出版されるだいぶ前からSNS上で製作過程を拝見していて、私も非常に楽しみにしていました。 まだできたての、ほやほやの絵本です。 文章を書かれているのはシュタイナー教育の専門家でオイリュミスト...続きを読むで、世界中でご活躍されている、はたりえこさんで、葉子さんの、憧れの方だそうです。 以下、お二人の巻末エッセイより この絵本『星の子どもとりんごの木』は冬の季節に、ノルウェーの学校で子どもたちに語られたお話だそうです。 同じようなお話のいくつかのパターンがあるのを、はたりえこさんが、よりシンプルな形に書き直したものだそうです。 ずっとしまってあったこのお話を、2020年の春、緊急事態宣言の出た不安の時に取り出し、人に語られたところ、聞いた人の気持ちが明るくなるのが感じられたそうです。 一方葉子さんは、人間が活動を停止したことで、ブラジルの海岸には、クジラやウミガメがたくさん回遊し、都市部にヒョウやナマケモノが現れたという報道を見て、ああ、私たちにはまだ回復できる力がある、すべてのいのちと共に生きていく道が必ずある、という気持ちを新たにしたそうです。 以上、お二人のエッセイより。 そして、この絵本はどういうお話なのかということを最後に少しだけ。 ひとりで地球にやってきた星の子どもが朽ちかけたりんごの木と交流してよみがえらせるというシンプルなストーリーです。 再生というキーワードが浮かびました。 今の地球に最も必要なことではないかと思いました。 最後に「りんごを縦ではなく横に切ると、まんなかに白い花につつまれたかがやく星がみえるのはなぜか」という、物語的ロマンスも語られ、ちょっと宗教学的でもあるお話です。 大人の方や、少し大きいお子さんも考えながら読んで学べる楽しめる絵本だと思います。 表紙の絵はサーモンピンクに上品な茶色でレイアウトされています。 コロナ禍のクリスマスに、ゆっくり文章の意味と優しいタッチの色鉛筆画を、ご家族で楽しまれてはいかがでしょうか。 まだ、誰も持っていない絵本ですから、お友だちへの素敵なプレゼントにもなると思います。 小さなお子様にも読めるように漢字にはよみがな付きで、物語全文の英語訳、ポルトガル語訳も付いています。 追記後から、葉子さんに、お聞きしたのですが、12月25日は、星の子の誕生日だと葉子さんは、とらえているそうです。 貴重な、作者自身からのご意見。もし、そうだとすればもう、これは何のお話しかわかりますね。 やはり、クリスマスにぴったりのお話でした。
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