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児童書 7位
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おたがいを知らずに別々の町で育ったふたごの姉妹ルイーゼとロッテ.ある夏,スイスの林間学校で,ふたりは偶然に出会います.父と母の秘密を知ったふたりは,別れた両親を仲直りさせるために,大胆な計画をたてるのですが…….待望の新訳.
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Posted by ブクログ
こっそりと生活を入れ 替わる双子の少女。 まんまと担がれる大人 たち。 見た目が一緒のロッテ とルイーゼをちゃんと 区別できるのは、 パグ犬のペペールだけ。 ドキドキが止まらない 展開と少しの切なさと ハッピーエンド♪ とっても良かったです。 子どもたちは時に大人 より利口で勇気があり ...続きを読むますね。 もちろんワンちゃんも ♡
すごい、少女の性質をよく理解して書いてる。 決して子供扱いせず、女性であり、子供であり、一人間であるようにきちんと丁寧に描写されていた
地の文が独特で頭に入ってきやすい。 登場人物のキャラ付けも面白かった。 おてんばなルイーゼと小さな主婦のように落ち着いたロッテ。 若く美しい母に指揮者で芸能肌の父。 父との結婚を目論む女にちゃっかりした家政婦。 離婚という子どもにとってはわりと重いテーマをさらりと、しかしわかりやすく描いている点は...続きを読む脱帽。
林間学校で偶然出会った女の子、ルイーゼとロッテ。誰にも見分けがつかないほど瓜二つの容姿をしている2人は、両親の離婚によって物心がつく前に生き別れになった双子の姉妹だった。 なぜふたりは、家族は、離れて暮らしているのだろう? 父と母とロッテとルイーゼ、4人一緒に仲良く暮らしたい!双子は、夢を実現させる...続きを読むために、作戦を練る。 「ロッテとあたしは、お誕生日におとうさんとおかあさに、これからみんな、いつもいっしょにいられるようにしていただくことを、お願いするの!」とうとう言ってしまったものです! 両親はだまっています。 ロッテはごく低い声でいいます。「そしたら、一生のあいだ、何も贈り物をくださらなくてもいいわ!いくど誕生日がきても。世界じゅうでクリスマスのお祝いをしたって!」 両親はあいかわらず、だまっています。 「せめて、ためしてみてください!」ルイーゼは目に涙をためています。「あたしたちきっと仲良くしていけるわ。今よりももっとずっとよく。何もかもずっとたのしくなるわ!」 (191ページ) 「せめて、ためしてみてください!」という言葉がぐわーんと頭に響いて、ずっと心に残っている。 そうだよね。どうにもならないことだってある。でも、立ち止まってよく考え直して、周りの意見も聞いて。ためしてみたらさ、それがうまく行ったら最高じゃないか。頭がカチコチになって動けない大人に、子どもからの「ためしてみたら?」という提案はすごく効きそう! 『おとなになってケストナーを読んでわかったことですが、子どものころ、悲しみと向き合わなければならなかったとき、わたしがほしかったのは同情でもはげましでもなく、この尊敬なのでした。(中略)困難な立場を力いっぱいひきうけているひとりの人間として、みとめてほしかったのでした。』訳者、池田佳代子さんあとがき _____________________ まだ小学校低学年の娘が「どんな話なの?」と私が読むのを見て聞いてきた。 ・ふたごが入れ替わり、それに周りの人は誰も気付いていないのだけど飼い犬だけが気付いていること。 ・ふたごはちゃんと入れ替われるように事前に情報交換をしたところ。 ・ふたごは顔も姿もそっくりだけど、中身は全然違うから 入れ替わることによって予想外なトラブルがたくさん起きること(苦手なオムレツを食べさせられる、料理が出来ないのに母の料理を作ることになる等) がとっても面白いらしく、ゲラゲラ笑いながら聞いていた。 娘には妹がいるので、ふたりは入れ替わることは可能か(顔はちょっと似ているけどやっぱり無理があるかなぁ)、 入れ替われたらどんなことをやってみたいか(妹の代わりに幼稚園に行って遊ぶ!)。 そっくりな双子の友達を思い出し、もしその双子が入れ替わっていたら気付くか?など、 いろいろ想像して楽しんだ。 あらすじだけでこんなに親子の会話が弾むなんて、 新鮮で面白かった。 ーーーーーーーーーーーーーーーー メモ ・もっとも、はじめはまだいたってのんびりしています。こみ入ってくるのは、あとのほうの章になってからのことです。込み入っているうえ、かなりはらはらさせられます (13ページ) のどかな村の静かな始まりの章で、後半への期待値を自ら高めるケストナーさん、好き。 一つの章が終わる時の、舞台の幕が閉まるような終わり方が好き。 ・お月さまは大きな寝室の窓からのぞいて、たいそうおどろきます~「いや、これでよい。」と年取った銀いろのお月さまは考えます。「わしもこれで安心して沈むことができる!」そしてそのとおり沈んでゆきます。(29ページ) ケストナーさんの子どもの描写が素敵。少女たちの姿も、心の動きも、表情も。なんだか目に浮かぶ。 ・そこでふたりは、ぶらぶら山番の家の方に歩いてゆき、庭にこしかけてレモンのソーダ水を飲み、おしゃべりします。小さい少女がふたり、友達になったばかりの時には、話したり、たずねたり、答えたりすることが、まったくたくさんあるものです! 自分たちの過去を知り憤慨するよりも、自分たちの未来を変えに(取り戻しに)行く姿、とても前向きでかっこいい。 ・母のルイーゼロッテは、自分の娘の変化に気付き、反省して自分自身に言い聞かせる 「ルイーゼロッテよ。おまえは、従順な小さいものを、主婦にしてしまっていた。だが、子どもにはしなかった!‐母親というものはーたとえほかに、どんなにたくさん心配があったってー何よりも、子どもが子どもの天国からあまり早く追い出されないように守ってやる義務があるんだわ!」「私の子どもは子どもであるべきであって、小さく育ったおとなであってはなりません。ロッテがたいそう無理をしてまで、いつも先生のいちばんよい生徒であるよりは、ゆかいな、やんちゃなおいたであるほうが私には好ましいのです!」(115,116ページ) 子どもが変わり、母のルイーゼロッテも変わっていく。 そんな母親の姿に、「おそすぎはしませんでした。まだ、どんなにでも取り返しがつくのでした。」と書くケストナーの言葉にホッとする。 ラストの、家族の様子(父の変化)についてかかれてある章がとても好き。お互いを思い合い、幸せに暮らす家族。最高のハッピーエンド!
十数年ぶりに再読しました。 思春期に読んだ時も面白かったですが、結婚した今読むと別の面白さがあります。 ロッテとルイーゼの親の目線から読めるからです。 子どもも大人も読める、このお話はなんと第二次世界大戦中にドイツで書かれたものだそう。 ナチスが台頭している恐怖の国で、このように明るい物語をナチス...続きを読むから隠れながら書くのは、すごく勇気がいることですし、だからこそ敗戦後のドイツ国民を照らしたのではないでしょうか。
『挑発する少女小説』斎藤美奈子さんの本を読んでたまたま、これは本棚に残ってた。 子どものころ、ケストナーが大好きでこの全集を何度も読み返した図書室の夕方の日差しまでよみがえってくる。 そうそう、ふたりは大人たちをそういった視線から観ていたんだったわ~そりゃあ、怒るよね。シミジミ。 大人になった今...続きを読む、子どもの気持ちが分からないときはまた、ケストナー読み返せばいいんだ!などと気持ちが昂ぶってしまう。
いきなり「ゼービュール」なんて聞き慣れない村の名前の説明から始まってびっくりしましたが、ドイツ語特有(?)の名前に混乱しそうになるのを除けば岩波少年文庫の中でも読みやすい方だと思います。 子どもたちが夏の休暇の間、親元を離れて共同生活をおくる「子どもの家」。こういうのに憧れたなあと懐かしく思いまし...続きを読むた。 その後予想外の展開になり、最初に感じた文体の違和感も忘れ、ハラハラドキドキ、夢中になって読み終えました。 訳者の池田香代子さんもあとがきに、「読み進めるうちに、独特のスピード感があって、こういうのもいいな、と思われたのではないでしょうか」と書かれていますがまさにそのとおりでした。 大人が読む意味もあると思いますが、まずは、ロッテたちと同年代の子に出会ってほしい本です。
幼少期に読んでからずっと好きな作品を、おとなになってから再読。子ども向けだから難しい説明もないけど、これほど感情を揺さぶられるとは…愛らしい双子の姉妹と、娘たちをしっかり愛している父と母、美しい自然の風景、都会の喧騒感、それぞれの“日常”生活、ユーモア溢れるサブキャラたち!これからも大好きな一冊です...続きを読む。
すごく昔の作品だったのですね! こんな昔の時代から、オトナの恋愛・結婚に関する事情って対して変わらないんだなーと思います。 子供の感受性の豊かさ。 オトナの子供っぽさ。 いろんなものが、とてもシンプルで、子供の世界観で描かれていてすごく素敵です。
親が離婚して離れ離れになった姉妹のお話 面白かっです。 2人の計画すごい(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎) でもよくバレないでできたね。まあ似てるからね。 でも寂しくなかったのかな。
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ふたりのロッテ
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エーリヒ・ケストナー
池田香代子
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