ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
村に戦争が来た!城に逃げようか、山に籠もろうか?財産はどこに隠そうか、誰かに預けようか? 戦国時代、自力の時代に人々はどのようにして戦乱を避け、わが身と財産を守ったか? 城に逃込むために普段から城の維持に尽力したほか、大切な家畜や食料、書類などは寺社に預けたり、穴を掘って隠したり……。生き延びるための戦国の智恵に学ぶ。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
「城」というと、平時は在地領主の館であり、戦時には兵隊が立てこもる拠点としての機能をもつ、という理解が一般的である。それに対して、本書では、城のもっとも重要な機能は、戦時における地域住民の避難場所である、という新しい説を披露する。すなわち、中世の在地領主は、戦時において領民をいかにして守るか、という...続きを読むのが重要な課題だったのである。これまでに発掘されたいくつかの中世城跡を例にとって、縄張りのどの場所が住民の避難場所であったかを推察することが、本書で取り組んでいる大きなテーマである。たしかに、多くの山城は外周に大きな曲輪を設けているが、この部分は軍事施設とみなすよりも、住民の避難場所だとみなす方が自然かもしれない。 著者の主張は、多くの戦国研究家や考古学者に受け入れられているようである。本書は、近年出版された戦国城跡に関する書物で軒並み引用されるヒット文献になっている。
乱取りから逃れるために民衆が逃げ込んだ領主の城は、その日のためもあって維持・管理には民衆が動員された。また、山中には「村の城」が設けられた。さらには、地中に掘られた穴に隠れることも。 さらに、財産を守るため寺院や他の村、土倉などに預けた(寺院や他村は謝礼なしか。土倉は有料)。その時間的余裕がなければ...続きを読む、地中に埋めて隠した。
戦国期、戦地に住む人々が危機を前にどのような行動をとったのかについての研究はまだ少ない。 この本は村の城研究の第一人者である著者による村の危機管理研究の現段階におけるまとめである。 中世城郭構造を再検証し避難民の収容がいかに城主たちにとって重大なテーマであったのかを指摘し、戦地の住民たちが大事な資産...続きを読むを守るために行った隠物・預物の習俗を各地の発掘結果、多数の文献から読み解く。 さらにはそうした緊急時の対応が多くの近隣の村々との間の情報ネットワークを通じて行われていた形跡まで存在する。 生きた戦国社会を再現するには支配者たちの歴史を知るだけでは不十分であって、こうした時代を生きた民衆の姿に目を向ける事で初めて生き生きとした戦国時代の姿が浮かんでくるのだという事を思い知らされる。
戦国時代、都市や村が戦火に巻き込まれそうになったとき、民衆は大きく2つの対抗策があった。 1.領主の城に行き、篭城する。 2.近くの山野に身を隠す。 1に関しては、映画やテレビ・小説などでおなじみなので、説明は不要だと思います。 2に関しては、生命・財産を守るための知恵が必要でした。 本書は、...続きを読む乱世を生きる民衆が生き残るために、とった様々な手段を解説しております。 ・生命・財産を守るために地下シェルターを作って隠れる。 ・戦国時代の貸金庫ともいうべき、土蔵に財産を預ける。 ・戦後、預けた財産をスムーズに引き渡すためのルールを明確化する。 ・戦火を避けるために、攻め寄せる軍勢に賄賂を贈る。 などなど、当時の民衆の逞しさを語るエピーソードを数多く掲載しています。 また、当時の文書も例としていくつかあげられています。 特に16世紀の関東弁丸出しの文書などからは、当時の話し言葉の一端を垣間みることができました。 また、戦国時代の民衆の文章表現も多彩で、戦が迫ってくる事を、 「乱が行く」と表現したりします。 台風や旱魃のように、天災的な印象さえします。 当時の民衆の心情にある無力感を垣間みれて、興味深かったです。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
城と隠物の戦国誌
新刊情報をお知らせします。
藤木久志
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
刀狩り 武器を封印した民衆
試し読み
戦国の作法 村の紛争解決
戦国の村を行く
戦う村の民俗を行く
「藤木久志」のこれもおすすめ一覧へ
▲城と隠物の戦国誌 ページトップヘ