渋沢栄一「青淵論叢」 道徳経済合一説

渋沢栄一「青淵論叢」 道徳経済合一説

1,375円 (税込)

6pt

4.5

〈『論語と算盤』よりも明快!〉

渋沢栄一「最後の肉声」を現代語訳。
読めば、2021年大河ドラマ『青天を衝け』が、ぐっと味わい深くなる!

■怒濤の人生を回顧し、現代人に希望を託す、畢生のメッセージ■
時勢が緊迫する昭和のはじまりにあって、人生の黄昏を迎えていた「日本資本主義の父」は、
後世に何を言い遺こそうとしたか。
「家訓」にはじまり、倫理観、経済観、政治観、人生観など広汎なテーマについて32項目にわたって、
幕末維新の経験をふまえ、日本の明日を憂いながら語り尽くした談話集「青淵論叢」を、
渋沢という人物を知り尽くした鹿島茂が読みやすく現代語訳し、さらに懇切に解説。

「金というものは社会の力を表彰している役にたつ道具ですから、これを貴ぶのは正当なことですが、しかし、必要な場合にはよくこれを消費しなければなりません。消費はもちろんよいことなのです。よく集めてよく散じ、もって社会を活発にし、それによって経済界の進歩を促すのはまさに有為の人が心がけなければならないことなのです。真に経済のよくわかった人は、よく集めてよく散じるようでなければなりません。よく散じるとは正当に支出することです。金を善用することです」(本書「富者の要務」より)

「江戸の封建主義に代わって明治・大正の資本主義が登場しても、官は官のもの、民は民のものという疎外的分担体制はよりひどくなっている。
これは、自分にも責任があるのだから、なんとしても最終解決しなければならない。
では、どうすればいいのか?
これが、日本の資本主義をほとんどゼロから独力で作り上げた渋沢が古希にあたって再度、自分に問いかけた疑問だったのである」(本書「編訳者解説」より)

【本書の主な項目】
立身出世の秘訣/信用を得る人得ない人/叱言(こごと)の云い方/真の成功とは何か/予の人物鑑識法/大国民は斯う有り度い/外来思想と咀嚼消化の力/国家観念と世界主義/政治経済と道徳観念/道徳と経済の合一説/事業経営に必須の条件 ほか

...続きを読む

渋沢栄一「青淵論叢」 道徳経済合一説 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    渋沢栄一「青淵論叢」 道徳経済合一説
    著:渋沢 栄一
    編:鹿島 茂
    講談社学術文庫 2639

    青淵とは、渋沢栄一の雅号である
    回顧録から談話を聞き取り口述筆記したものとある。
    論語と算盤は渋沢の書であり、青淵論叢とは談話集なのである

    ・金それ自身には善悪を判別する力はない。善人がこれを持てはよく

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    道徳の教科書を読んでいるだが、東京商工会議所、東京海上等500社以上を立ち上げて、財を成さなかった人の言葉なのでスッと入ってくる。
    こういう考え方の人が経済団体のトップなら今のように役に立たない社外役員ばかり重んじて、全く機能しないガバナンス改革など起こらなかったと思う。

    0
    2021年07月30日

渋沢栄一「青淵論叢」 道徳経済合一説 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社学術文庫 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す