ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

968円 (税込)

4pt

4.4

ナチス・ドイツ国防軍の脱走兵は、捕らえられて死刑判決を受けた者だけでも3万人以上と、英米に比べて際だって多い。その多くは戦闘中の逃亡ではない。民族殲滅に加担したくないという、生命をかけた抵抗であった。戦後、生き延びた脱走兵たちは久しく卑怯者と罵られ、存在までも否定されつづけるが、ついに軍法会議の不当な実態を暴き、名誉回復をなし遂げる。最後の脱走兵の生涯を通じて、人間の勇気と尊厳を見つめる。

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ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    第一次世界大戦の経験から、ナチスにとって「脱走」は非常に重い罪で、国家を拒否するどころか民族共同体絶対と見るナチスの倫理に背く最悪の行為と見なされていた。戦後、また脱走兵の死後も名誉回復などで論争がおき、戦争によって人生を台無しにされる。

    0
    2021年05月20日

    Posted by ブクログ

    3万人以上が処刑されたというナチスドイツの脱走兵。戦後も長くその名誉は回復されないままであった。好意的に語られることの多いドイツの過去の精算、最後のタブーを追った作品。

    第一次世界大戦の経験からヒトラー、ナチスドイツは脱走兵に対して厳しい処罰、死刑で望んできた。軍の司法の幹部は戦後も一定の地位を維

    0
    2021年01月11日

    Posted by ブクログ

    脱走兵がいかに戦後、悲惨な立場に置かれ続けたか。そしてそれを脱走兵当事者と、人文社会科学の研究者の協同により克服していったか。そのプロセスにおける歴史研究の役割の大きさに衝撃を受けた。

    0
    2020年10月30日

    Posted by ブクログ

    ナチス支配への抵抗者を顕彰する戦後ドイツだが、「国防軍からの脱走」という形で抵抗した人々はその栄誉にあずかることはできず、21世紀になるまで臆病者、卑怯者として罵られ、貧困に喘ぐ人生を強いられた。その名誉を回復する戦いの記録。
    ナチス政権下で軍司法を担った人々が戦後どのような役割を果たしたのかも注目

    0
    2021年04月03日

    Posted by ブクログ

    国のために命をかけて戦った人からすれば脱走者は許せないだろう。
    しかし脱走者も人としての権利は当然あるが長年人として扱われなかった歴史があるというのは知っておくべきだ。

    0
    2022年05月18日

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