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【注意】この本には、「信じたくない」真実が含まれています。東京大学大学院出身の著者が放つ、私たちの身近に蔓延る「汚染された科学」に迫るサイエンス・サスペンス! あなたは真実を知る覚悟はありますか?
「ニセ科学」――それは、根拠のないでたらめな科学用語をちりばめた、科学を装う「まがいもの」。大学院生の圭は、新進気鋭の生物学者・宇賀神と共に、ニセ科学批判の急先鋒である蓮見教授の元を訪ねる。そこで告げられたのは、宇賀神のライバルであり、想い人でもあった女性研究者の美冬に関する信じ難い事実だった。神秘の深海パワーで飲むだけでがんが治る、「万能深海酵母群」。「VEDY」と名付けられたニセ科学商品の開発に手を貸し、行方をくらませたのだ。
ニセ科学を扱うことは、研究者にとって「死」に等しい。なぜ彼女は悪魔の研究に手を染めたのか? 圭は宇賀神に命じられ、美冬の消息を追うが……。 すべての真相が明らかになったとき、「理性」と「感情」のジレンマが、哀しい現実を突きつける――。
新田次郎文学賞受賞作『月まで三キロ』の著者が放つ、われわれの身近に蔓延する「汚染された科学」に迫るサイエンス・サスペンスミステリー。
Posted by ブクログ 2022年04月29日
科学はこの世のすべての人間に等しく同じものを見せる、と言う宇賀神。
どれだけ教育を受けようとも、
ほとんどの人間は、自分の見たいものしか見ず、
信じたいことしか信じないだろう。
そうでもしなければ、この世はあまりに生きづらい、という圭。
ある意味、ニセ科学、擬似科学というものは、
人間の宿命が生み出...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月07日
ニセ科学と呼ばれるものは世の中に溢れているし、自分が信じているものもあるだろう。科学的根拠に基づいたものをと思っても、結局は自分が信じたいものを信じている。
被災者の一縷の望みをも食い物にするような手法は許せないが、人は昔から非科学的なものに拠り所を求めてきた。
「科学は人のよりどころはならない、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月27日
タイトルを見て、あーあれね、とピンと来る人は生命科学に知見のある方でしょう。
実験の話ではなく、世の中に蔓延る”疑似科学”のメタファーとして使っているようです。
ミステリータッチの謎解きといえば謎解き風で、主人公の二人のうち大学院生と准教授もキャラが立っているし、准教授の心のライバルであり、憧れ・理...続きを読む
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