コンタミ 科学汚染

コンタミ 科学汚染

836円 (税込)

4pt

3.9

【注意】この本には、「信じたくない」真実が含まれています。東京大学大学院出身の著者が放つ、私たちの身近に蔓延る「汚染された科学」に迫るサイエンス・サスペンス! あなたは真実を知る覚悟はありますか?
「ニセ科学」――それは、根拠のないでたらめな科学用語をちりばめた、科学を装う「まがいもの」。大学院生の圭は、新進気鋭の生物学者・宇賀神と共に、ニセ科学批判の急先鋒である蓮見教授の元を訪ねる。そこで告げられたのは、宇賀神のライバルであり、想い人でもあった女性研究者の美冬に関する信じ難い事実だった。神秘の深海パワーで飲むだけでがんが治る、「万能深海酵母群」。「VEDY」と名付けられたニセ科学商品の開発に手を貸し、行方をくらませたのだ。
ニセ科学を扱うことは、研究者にとって「死」に等しい。なぜ彼女は悪魔の研究に手を染めたのか? 圭は宇賀神に命じられ、美冬の消息を追うが……。 すべての真相が明らかになったとき、「理性」と「感情」のジレンマが、哀しい現実を突きつける――。
新田次郎文学賞受賞作『月まで三キロ』の著者が放つ、われわれの身近に蔓延する「汚染された科学」に迫るサイエンス・サスペンスミステリー。

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コンタミ 科学汚染 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年05月26日

    「ニセ科学への道は善意で舗装されている」と言われているように、最初は悪意のある人がつくったものでも、それを善と信じる人々が熱狂して広めてしまう。

    善意や正義を盾にして人を攻撃する人も、この理論によるもの。

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    Posted by ブクログ 2023年05月06日

    こちらも面白くて、帰省中に一気読みした。科学とニセ科学の描き方がこれ以上なく上手に描かれていてプロットも良かった。ただ、宇賀神のスタンスと町村の日和見の酷さは、小説の面白さを減じていて勿体ない。

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    Posted by ブクログ 2022年04月29日

    科学はこの世のすべての人間に等しく同じものを見せる、と言う宇賀神。
    どれだけ教育を受けようとも、
    ほとんどの人間は、自分の見たいものしか見ず、
    信じたいことしか信じないだろう。
    そうでもしなければ、この世はあまりに生きづらい、という圭。
    ある意味、ニセ科学、擬似科学というものは、
    人間の宿命が生み出...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月16日

    擬似科学に手を染め失踪した桜井美冬を追う宇賀神准教授と圭…明らかになる真相…詐欺まがいの擬似科学を売り物にするVEDY研究所の鍵山と宇賀神准教授の論争が良かったです。夢と詐欺の境界はどこなのか考えさせられました。

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    Posted by ブクログ 2021年05月07日

    ニセ科学と呼ばれるものは世の中に溢れているし、自分が信じているものもあるだろう。科学的根拠に基づいたものをと思っても、結局は自分が信じたいものを信じている。
    被災者の一縷の望みをも食い物にするような手法は許せないが、人は昔から非科学的なものに拠り所を求めてきた。

    「科学は人のよりどころはならない、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月01日

    久しぶりの小説。
    技術科学を信じたくなる気持ちはよく分かる。
    少し?違うけど西洋医学と中医を併用してる私としては

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    Posted by ブクログ 2020年11月23日

    ニセ科学に対する、静かな怒りを感じさせる。もちろん、大上段に振りかぶって、正義の怒りをたぎらせたところで、共感は得られないし、そもそも間違っているという、冷静な認識もあるようだ。だからこそ正義の味方どころか、善人とさえ言えない科学者が探偵役なんだろう。とは言え、探偵役はクソ野郎すぎるが。

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    Posted by ブクログ 2022年04月15日

    博士号を取ることも、論文が学術誌(サイト)に掲載されることも、学会で発表することも、その気になればどうにでもなるってことがよくわかる。コロナ禍で散々目にしましたが、素人がその信頼性を判断するのは難しいのでそれっぽい事触れを鵜呑みにしちゃダメですね。

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    Posted by ブクログ 2021年06月27日

    タイトルを見て、あーあれね、とピンと来る人は生命科学に知見のある方でしょう。
    実験の話ではなく、世の中に蔓延る”疑似科学”のメタファーとして使っているようです。
    ミステリータッチの謎解きといえば謎解き風で、主人公の二人のうち大学院生と准教授もキャラが立っているし、准教授の心のライバルであり、憧れ・理...続きを読む

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