ヒゲとナプキン

ヒゲとナプキン

1,485円 (税込)

7pt

大反響のnote連載、待望の書籍化!

女として育てられ、現在は男として生きるイツキ、28歳。勤務先の旅行会社には「過去」は告げていない。2歳上のパートナー女性、サトカはイツキを愛しつつも、出産への思いを募らせていく。職場、恋人、両親…。社会や家族と生身で向き合った先に、イツキは光を見出せるか。

600万部ベストセラー『五体不満足』で世間の「ふつう」を問い直した著者が、いま一番伝えたいLGBTQの物語。男とは、女とは、そして家族とはなんだろう…。読者の価値観を根底から揺るがすnote連載、待望の書籍化!

「僕たちは何を怖がり、何を守り生きているのか――改めて考えてほしいです」
りゅうちぇる絶賛!!


【編集担当からのおすすめ情報】
「ヒゲとナプキン」は著者の乙武洋匡氏が、古くからの知人であり、現在はLGBTQムーブメントの旗振り役でもある杉山文野氏(NPO法人「東京レインボープライド」共同代表理事)の協力を得て、ともに作り上げた小説です。

著者は、あとがきで杉山氏についてこう綴ります。

<長い時間をかけて、何度も話を聞かせてもらった。友人として知っていたつもりでいたことが、決してすべてではなかったことを思い知らされた。彼の苦悩は、友人にもそう簡単には吐露できないほど複雑で、深いものだった。だからこそ、この苦悩と、社会の仕組みの理不尽さを世間に伝えなければとの思いがより強くなった>

杉山氏から託された思いを筆に宿した本作品は、すべての方々に読んでもらいたいと切に願います。

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ヒゲとナプキン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    杉山文野さん原案で、乙武洋匡さんが書いたLGBTQの方々のお話。

    杉山さんと乙武さんが敷いてくれた道を、
    「ああ、こんな痛みを抱えていらっしゃるのか」と
    想像以上の困難がありました。

    乙武さんは「五体不満足」で感じた贖罪を、今作で
    晴らす目的もあったそう。

    生まれてきた性を受け入れられない杉山

    0
    2022年12月01日

    Posted by ブクログ

    日のあたるニュースは耳にすることが多くなったLGBTQだけど、そこだけではない、きらめく月の下での大切な人との絆が、繊細にかつ丁寧に紡がれるヒゲとボインじゃなくて、葛藤とナミダの物語

    0
    2022年01月22日

    購入済み

    皆に読んでもらいたい

    身体は女に生まれ、心は男のイツキの物語。
    性同一性障害の人が抱える社会や性、家族の事が、赤裸々に表現されています。
    今まで自分は知っていると勘違いしていたんだな、と知りました。
    イツキの葛藤にぐんぐん引き込まれ、読んでいて辛かったり、泣きたかったり、ホッとしたり…あっという間に読んでしまいました。

    0
    2021年09月05日

    Posted by ブクログ

    「おかしいだろ。戸籍とか制度のために、なんで俺が手術しなきゃいけないんだよ」
    「おまえの言う通りだよ。俺らだけ、なんでこんなしんどい思いしなきゃいけないのか。ちょっとルールを変えてくれればいいのに。」


    トランスジェンダーの主人公の苦悩と葛藤がとてもよく描かれている。んだと思う。
    実際のことは分か

    0
    2020年11月24日

    Posted by ブクログ

    杉山さんのリアルストーリーに基づいたフィクション。
    自伝よりリアルなところもあるし、いろんな選択肢や解釈があるとわかった。

    0
    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    みんな読め!!シリーズ。
    トランスジェンダーのこと知りたい人、興味ある人はぜひ読んで欲しい。
    杉山文野さんの「エンタメの力を借りるしかない」と臨んだこの企画を無駄にしてはいけないと思うし、また当事者問題を分かりやすく小説として乙武さんが書き上げたこの物語は、もっともっと広がっていく力を持っていると感

    0
    2021年12月25日

    Posted by ブクログ

    イツキとサトカの物語。
    登場人物の名前がことごとくカタカナなのが最初はすごく苦手だったけど、入院している友人のお見舞いに行くシーンで、それまで出てこなかった友人の漢字フルネームがあっさり出てきて、不思議と苦手意識が消えた。
    そしてあとがきを最後まで読むと完全に氷解。
    性差や血縁、法律に至るまで、望む

    0
    2020年11月30日

    Posted by ブクログ

    愛する人と「家族になれる人」と「家族になれない人」、日本には2種類の人間が存在するんだと、今更ながら気が付きました。LGBTQという言葉は認知されてきて、自分も知った気でいましたが、彼らの気持ちや生活環境を全然理解していなかったのだと、痛感しました。

    罪を犯さず、真面目に生活をして

    0
    2020年11月07日

    Posted by ブクログ

    LGBTQの問題は根深くて難しいということを改めて感じた一冊だった。
    (この本の主人公の一例になってしまうが、)FtMの悩みを知ることができて良かったと思う。文体も読みやすく、1時間程で読み終わった。
    愛する人同士で結婚できる社会が良いということは前提に、海外等で起こっている事件などを考えるとLGB

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    杉山文野さんをモデルにした
    元「女子」の彼の物語

    親子、社会との関わりの中で
    自分が本当の自分でいられることって
    ただでさえ難しいのに

    私も子どもの頃
    赤いランドセルとかぴらぴらスカートとかが嫌いだったから
    みんな一律赤とかケッて思ってた

    なんの迷惑もかからないんだから
    選べるようにすればいい

    0
    2021年04月14日

ヒゲとナプキン の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    コルク
  • 掲載誌・レーベル
    コルク
  • ページ数
    256ページ
  • 電子版発売日
    2020年10月28日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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