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論語をダシに奇人変人作家仲間を独特の文章でつづる名随筆――二千数百年前の中国の古典『論語』。余りにも有名であるけれど、きちんと読んだ人は、どのくらいいるだろう。ならば、孔子にならい、我流の読み方をしてみようと、阿川弘之が、悪友・遠藤周作、三浦朱門、吉行淳之介、北杜夫らとの珍談奇行の交友録をまじえて、世相風俗万般をにがりのきいた独特のユーモアでつづった快エッセイ。論語を知らない人も、ちょっと論語を楽しめる1冊。
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Posted by ブクログ
今から30年以上の新聞連載だが全然古くない。阿川節がさく裂し、大変面白い。ほぼ同時期にでた「あくび指南書」を探して再読したい。 氏にはこの震災後の日本の指針を指示(さししめ)して欲しい。
これなんかも,『論語読みの論語知らず』より有名になるかも~鉄道を始めとする乗り物好き。短編小説を見せて志賀直哉の門下の一員となる。中学時代に論語を知るが,昭和51年夕刊フジに随筆を書くことになり,テーマとしてふと思いついた論語を選ぶ。上野毛の隠居(吉行淳之介)や町田の大家さん(遠藤周作),本屋の赤門...続きを読む堂(三浦朱門),松原万峯楼の若旦那(北杜夫)を登場させ,ああでもない・こうでもないと喋らせる。論語の指南役の二信亭田句馬(中国文学者・駒田信二)が登場してきて,小人とはオカマの事かも知れないと言わせる。鬼のおくびは,中央公論の編集長・宮脇俊之らしいが,よく知らない。その他,佐藤愛子や倉本聰なんかが出て来て,平岩弓枝なんかも出てくるね~大正9年(1920)広島市生まれ。東大国文を出て,海軍に志願。ポツダム大尉となる。28歳(1949)で結婚,30歳(1951)長男・尚之出生。32歳(1953)長女・佐和子出生。40歳(1961)次男・知之出生。51歳(1972)三男・敦之出生。この本,元は歴史的仮名遣いで書かれていたが,文庫化するに当たって,現代仮名遣いに改めた。いつ死んだんだっけと調べたら,何も書いてはいないが,まだ生きている。娘が恐い(怖かった)と書いているが,述而篇で「家でくつろいでいる時…(中略)…もし娘の筆で如実に描かれると,少し面白すぎるおそれがある。娘だけではない。「先には死ねないよ。死んだらあいつのこと最低三百枚は書けると待ち構えているからね」ところで(後略)」・・あっ,書き写していて気がついた。最初は娘よりも長生きする積もりだと思ったのだが,そうではない。文壇の友よりも長生きしないと何を書かれるか分からないことを心配したのだった。齢94,5! 昨日まで一緒だった友人の父で,デボネアを設計したエンジニアは91歳で認知症の妻の世話をしているらしいから,君も長生きするよと言っておいた
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