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『ルーシー・ショー』のルーシーのドタバタぶりに目をみはり、『夫婦善哉(めおとぜんざい)』のダメ亭主に尽くす蝶子(ちょうこ)をみては、他人のお金をあてにする生活を夢見たことを自省。また、酔っぱらい作家・ブコウスキーの「くそったれ」人生には喝采をおくる。ほかに小津安二郎など、古今東西の達人たちが描いた作中人物を語る、群節(むれぶし)全開の痛快エッセイ! ズレてる? けど、おもしろい人たち満載!
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Posted by ブクログ
たくさんの名著の中の作中人物と その著者に焦点を当てつつ書かれたエッセイ。 活き活きとした生活と人の関係のあった時代の お手伝いさんたちが魅力的な、谷崎潤一郎「台所太平記」。 酔っ払いだけれど、酒に負けず 歳をとるほどパワーを熟成させていった 老人力全開! ブコウスキー最晩年の日記 「死をポケッ...続きを読むトに入れて」。 新たに読みたい本への出会いを導いてもらいつつ、 「怒ることなく生きたい」と願い、 禅や聖書を読んでは「何だ、こりゃ」と突っ込み、 菜食にすればいいと試みるが肉が食べたくなり、 精進料理の本を見ただけで面倒で閉口し、 座禅しようにも結跏趺坐ができず断念。 次は正座で瞑想だ!と思うも、足がしびれまくって 瞑想どころでなくなり…。 それなら!と、おばあちゃん座りで瞑想をしたらうたたねし…。 怒りをぐっと抑えようとして怒りが肥大した。 群さんの雑念と煩悩が爽快で、 結局どの著書よりもどの作中人物よりも 郡さんが一番おもしろく"濃い人"だった快作。
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