相模原障害者殺傷事件

相模原障害者殺傷事件

799円 (税込)

3pt

2016年7月に神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件。死傷者45人を出した平成最悪の事件はなぜ起きたのか。20年1月から始まり、3月に死刑判決が言い渡され確定した裁判で明らかとなる、加害者の実像に迫る。

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相模原障害者殺傷事件 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    19人を殺害したという行動は明らかに異常だが、その背景となった障害者への差別意識というのは、可能性として誰でも持ちうるもの、社会に確実に潜んでいるものなのではないか、という巻末まとめが本書の肝だと感じた。

    生産性のみを人間存在の価値の基準とし、生産活動すなわち労働ができない重度障害者は価値が低い、

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    2022年05月19日

    Posted by ブクログ

    事件の詳細、事件後の面会や裁判でのやり取りの記録をまとめたルポルタージュです。
    この事件が示唆する問題について話し合えることはたくさんあるはずなのに、ずっと上滑りしている印象でした。植松死刑囚の考えが既に完結していること、この問題へは踏み込みづらいこと、遺族側がその立場からしか話さないこと、要因は様

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    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    先ずは、このような形で、記録を手にとって読めるようにしてくれたことに敬意を表したい。
    しかし、同時に読めば読むほど、この事件がなぜ起きたのか、植松死刑囚という人物がどのように形成されていったのか、疑問だけが残った。
    気になるのは、両親の存在。
    柳田邦夫氏が「いのち」は生物学的な面だけではなく、『つな

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    2023年07月25日

    Posted by ブクログ

    沢山の取材を重ねてこの本を作ってくれた人たちには星5なんだけど、あまりにも犯人の動機に同情できなかった……。
    犯人の家庭環境や幼少期のトラウマのようなものが、歪んだ思想を生み出してしまったと思っていたんだけど、そのような影響を感じられないのがめちゃくちゃ怖かった。犯人は自身の信じる「かっこよさ」に捉

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    2023年07月13日

    Posted by ブクログ

    ある種のマキャベリストか何かだろうかと感じた。私自身も障がい者なので、たしかに世の中のお荷物だと思う瞬間は多々ある。社会福祉に使う予算を考えれば、私は金食い虫の部類だとも。

    人間の倫理が問われる一冊でした。果たして私はどちら側に属しているのか気になりました。

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    2021年02月21日

    Posted by ブクログ

    他の大量殺人者などは、家族との関係などが語られるが、家族の話題が全くといっていいほど出てこないのが奇妙だった。自分が思う「カッコよさ」にこだわる被告。ただ単に「自分に都合がいいことだけを見ている人」にしか見えなかった。そしてそれは、大なり小なり誰しも持つものだとも思った。

    そして「日本は大麻合法だ

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    2021年02月10日

    Posted by ブクログ

    結局事件の本質に近づけなかった裁判。遺族のやりきれない思いは悔やまれて仕方ないが、施設は事件に負けず、建て替えて再起を図るとのこと。それを知って心静かに応援したい。

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    2020年11月28日

    Posted by ブクログ

     その事件は2016年7月26日未明に一人の青年が、津久井やまゆり園に刃物等を所持し侵入して、死亡者19名、重軽傷者26名もの戦後最多の殺傷事件を犯した。青年は、元施設職員の植松聖(30)という。同日午前三時過ぎ、津久井警察に自首し逮捕された。
     彼は小学生の頃、一学年下に一人ずつ知的障害者がおり、

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    2020年08月16日

    Posted by ブクログ

     朝日新聞取材班による被告への取材、裁判での証言、判決までを追ったルポ。このような事件についての書物は、被告の生い立ちの問題などを丁寧に取材するイメージで読み始めたのだが、実際には同じ内容の反復で被告のイメージはどこまでも空虚。事件後、判決を経て最後の接見を行うまでを見ても、どこまでも被告の主張は首

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    2020年07月27日

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