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こういうのほしいな。愛用の品が壊れた。そんなとき京都人は専門店に“オーダー”する。ポットの割れた蓋。ひと振りで京が香り立つ魔法の粉。極上のごはんのためのおひつと茶碗。百年使えるトートバッグ。特別なシャツ、鞄、帽子、靴――日常を輝かせるささやかな贅沢。京都エッセイの名手による、暮らしの楽しみの極意。 ※書籍版のモノクロ写真を、電子版ではカラーで収録しております。
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Posted by ブクログ
ここで言う「御つくりおき」とは、「オーダーメイド」「特注品」の意味。 探して、探して、探しまわったけれど、どうにも気に入ったものが見つからなかった時、入江さんは「職人」という神様にお願いをするのである。 この本は、買い物自慢の本ではなく、(品物は自慢しているが)この世に二つとない品物を生み出してくれ...続きを読むる職人さんたちが主人公の本。 「お客様は神様ではない」と言うくだりから始まる。 (近頃はとみに、厄病神みたいなお客が増えているようだが…) 良いものを作っていただく、譲っていただくためには、お店と職人さんとお客は対等であるべきだという。 真にその通りだと思う。 京都には(もちろん京都以外にも)さまざまな伝統の技が伝えられているし、新しい技も生まれている。 それは、「買う」と言う形でしか応援することができない。 入江さんは、良いものを手にしたらしまい込まず、日常に使い込む。 「良いもの」というのは贅沢品ではなく、使いやすく美しい「用の美」を持つもの。 それが心も豊かにしてくれるのだ。 まあ、良いものを普段使いすると、皿屋敷みたいなことも起こるけれども(笑) 私は、百円均一で済ませることができるものならそれで済ませてしまう、所謂貧乏人であるが、この本を読んで、気持ちは本当に分かるし、心の豊かさのおすそ分けを頂いた。 入江さんのような人脈やセンスは持ち合わせないけれど、ここぞ、というものには、身の丈に合うくらいの、ささやかに良いものをあがなって、日本の匠を応援したいと思う。 けれど、「よっしゃ、カッコいい!御つくりおき真似してみよ!」などと、いきなりお店に押し掛けてはいけません。 まずは、お店に何度も足を運び、並べてある品物を買い求め、お店の人や職人さんと会話を重ね、関係が熟して初めて、自分のためだけの品物をお願いできるのです。 それは、京都のお付き合い全般に言えるのかもしれません。 そういう、京都特有の人間関係を、今では尊敬しています。 この本には成功例を書いていますけれども、もちろんたくさんの失敗もしたのです、という話も、正直に、またはお茶目に書かれている。
「御つくりおき」とはなんぞや?と思ったら、「オーダーメイド」の意だった。 いろいろなものを御つくりおきされている。 中でも、散歩途中の公園で一服したいなー。。。と思うことがあるので、開花堂の散歩茶筒は、うらやましかった!! ほしい!!! でも、自分が手を出せるお値段ではないよな。。。汗 「御つくりお...続きを読むき」憧れます。。
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京都でお買いもん―御つくりおきの楽しみ―
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入江敦彦
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