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「人を傷つけてしまうのではないか」という強迫観念に囚われている中学3年生の理子。身近な人間の殺人計画を「夜の日記」に綴ることで心をなだめ、どうにか学校生活を送っている。そんな理子の前に、彼女の秘密を知るという少年・悠人が現れる。秘密を暴かれたくなければ父親の殺害を手伝えと迫る悠人に協力するうち、徐々に彼に心を開いていく理子。やがて二人は計画を実行に移すが――。 先読み不能、一気読み必至の青春ミステリ! 解説 有栖川有栖
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Posted by ブクログ
クセがスゴい。恐るべし逸木裕。どの作品を読んでもそこには新しい概念との出会いがある。今回は「加害恐怖」とな。もしかしたら拒否反応を示す人もいるかもな異色な設定満載で進むこの物語、僕は夢中になって読んだ。初めから最後まで、巧みな構成と文章力が飽きさせない。本当にすごいと思う。 それにしてもクセがスゴい...続きを読む。みんなひねくれている。ほんと大好きだ。
心に闇抱えてる人がなんといっても多い アドバイスが良いものになるか悪いものになるかっていうのは受け取り手の問題っていうのにはなるほどってなった。
買ってから8時間もしないうちに読み終わってしまった。 愛読家(?)の人からするとこれは思われるか分からないが高校を卒業し2年半も小説に触れてこなかった私からするととても珍しい事だし驚いた。 小説を読んでいると中盤で空きが出てくるがこの本に関してはそれを感じなかった。 たくさんの本を読んできた訳...続きを読むでは無いので、比べる対象が少ないのだが、スピーディに物語が進んでいくように感じた。 だが、私の理解力や考察力が足りないのか題名の持つ意味がイマイチ分からないままなのが悔しい。
学園ミステリー。 やや御都合主義的展開が多くて(キャラの性格がゲームっぽいし、イベントが重なりすぎ)途中で若干辟易しつつも、ストーリー展開は面白くて、後半は疾走感を感じる作品。きちんと全ての伏線を拾っているので、読後感はよい。 けどやはり、ここまでひどい状態に中学生がなるかなぁ?とは思ってしまって...続きを読む、現実離れ感にちょいちょい心が離れさせられる面があった。
正しくあることが最重要だけど、それだけでは解決出来ない問題もあることを、狭い世界でもがきながら教えてくれる青春小説のように感じました。 「外法を使わないとどうしようもない問題だって、あるでしょう」
内容(「BOOK」データベースより) 「人を傷つけてしまうのではないか」という強迫観念に囚われている中学3年生の理子。身近な人間の殺人計画を「夜の日記」に綴ることで心をなだめ、どうにか学校生活を送っている。そんな理子の前に、彼女の秘密を知るという少年・悠人が現れる。暴かれたくなければ父親の殺害を手伝...続きを読むえと迫る悠人に協力するうち、徐々に心惹かれていく理子。やがて2人は計画を実行に移すが―。先読み不能の青春ミステリ!
イヤミスは読んでいてツラい。この本の主人公のような、状況から不幸の境遇に追い込まれていくだけでなく、自らの行動でも不幸の側へあえて進んでいくようなストーリーは、特にツラい。 心の中の澱みがどんどん積み重なってしんどくなる。まぁ、それがイヤミスの醍醐味と言えばそうなんだけど、読み終わったらズンと疲労...続きを読むが来る。 良くある学園モノの典型的な登場人物を配しながら、苦くて重い話を作るあたりはさすがだと思う。 それでも、この手の作品を続けて読むにはメンタルの持久力がもっと必要だろうなぁ…まぁ、鍛える気もないけども。
心に闇をもつ女子中生。 いつか人を傷つけてしまうのではと、暴露療法として殺人日記を書いていたのだか、そこに書いたやり方と同じ方法で殺人事件が発生した。自分がやったのか? 怪しい行動をする兄、病気を理由に家事を放棄している母、姉を殺した事をばらすと言い寄ってきた小学校時代の友人の弟。 不幸な登場人物...続きを読む満載のミステリ。
柱となる話は、友達の父親の殺人計画ですが、その他にも次々と話が色んな方向へと展開していき、予想がつかない展開に凄さを感じました。着地点はどこへ?と終始考えながら、読んでいました。 雰囲気としては、最初貴志祐介さんの「青の炎」を感じさせたのですが、読み進めるほど違った雰囲気を放っていました。「青の炎...続きを読む」では、自分の家族を守るためでしたが、こちらは自分の秘密を守るためや欲望のために殺人計画を練ることに。 とにかくこの作品のメインは、少女の心の葛藤だと思います。「加害恐怖」という特殊な精神状態や「私が殺したのでは・・・」「もしかして兄が・・・」など極限の状態で繰り広げられる少女の心境が、ディープで繊細に描かれています。 殺人や虐待など重めなテーマばかりでしたが、殺人計画だけでなく、「え?あの人が・・・」と驚きの展開もあるので、重たい気持ちにはなりましたが、色々楽しめました。 結末としては、一応イヤミスではありませんが、素直に清々しい気持ちにはなれませんでした。これからが本当の始まりだと思わせるような感じでしたので、良い方向に向ければいいなと思いました。 ミステリーというよりは、一風変わった青春小説の印象でした。
先が気になって一気読み。 中学生の二人がどうにもならない現実でもがくさま。大人の存在がまだ必要で一人で生きていくには難しい年齢。自分の正直な気持ちを言えない、自分は人を傷つけてしまうかもしれないという強迫観念、絶対に人には見せられないものを抱えて苦しむ理子。兄の疑惑、母親の存在、学校での出来事、抱え...続きを読むるものが多い。唯一安らいでいた場所でさえも…。 薫、マキの言葉、優しい視線に素直にうなずけない、見られない。 「困難があったら、正攻法で乗り越えればいい。そんな風に考える人間が、嫌いなんです」 「反対から考えると、正攻法で乗りきれる程度の壁しか、あの人たちの人生にはないんだと思います。」 「外法を使わないとどうしようもない問題だって、あるでしょう」 警察、児童相談所、公的機関に頼ればいい、過去もすべて話して解決していこうという薫たちの言葉は二人には響かない。 友だちのまっすぐさがしんどい。 まだまだ解決しなければならない問題はたくさん、二人の未来が明るいものだったらいいなと、(先も読んでみたかったけど…)本を閉じる。 p191-13 p191-16~192-7まで p218-2 p225-10~14 p238-18~239-6まで p259-10~16 p326-2
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