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群雄割拠の戦国時代、数多の武将が激しい合戦を繰り広げながら、独自の領国経営を行っていた。下剋上・弱肉強食・合従連衡による淘汰が進む実力主義のなかで、リーダーたる武将たちは何を考え、どう行動したのか。部下の諫言を重視した武田信玄、「戦わずして勝つ」を極めた豊臣秀吉、歴史書に学んだ徳川家康など、名将たちの〝乱世を生き抜く叡智〟とは。現代にも生かせる教養、人材活用術、リーダーシップの本質を凝縮。
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Posted by ブクログ
信玄は勝ちは7分が良いとした。勝ちすぎると驕りが生ずるからである。満ちれば欠けるのが月である。 甲州法度次第。生を必するは則ち死し、死を必するは則ち生くる。兄弟は左右の手なり。好事門を出でず、悪事千里を行く。 切腹は単なる自殺ではない。名誉ある死をもって他の家族を生かしてもらい、家の存続を図ることに...続きを読む本質がある。 朝倉宗滴は生涯敗戦を経験しなかったが、真の名将は一度大負けした者であるとする。家康は三方原で信玄に大敗したが、豊臣を滅ぼし徳川260年の治世を築いた。 首実験は野蛮な面もあるが、その後の首供養により死者を弔い祟りを引き起こさないようにする意味もあった。 家康は、皆一つくらいは良いところがあるという考えで家臣たちを統率した。己が心を捨て、ただ人の長所をとれ。 毛利元就が息子三兄弟に語ったと言われている三本の矢の逸話は、江戸時代の創作。元就死亡時、すでに長男は死んでいる。
戦国武将がどのようなことを意識して後世に教えを残そうとしていたのかがよくわかった。現代まで残る根本的なことは同じであることがわかったため、より意識して生活しよう。 内容としては紹介解説程度であり、深く掘り下げているわけではないため、より詳しく知りたい人には向いていないかもしれない。だが、リーダーとし...続きを読むて これを教訓にするには間違いない本である。
著名な戦国史家のエッセイ集。内容は多岐に渡るが、第3部の「戦国日本の文化と教養」が最も印象に残った。死に直面していたからこそ、囲碁・将棋・茶の湯といった「遊び」が発展したのである。山城国一揆発見の背景が辛亥革命だったのも、歴史研究の進展過程の一例として、とても興味深い。
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小和田哲男
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