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裏社会でこの女を知らん奴はモグリやな――数十人の荒くれ男たちを従え、警察を屁とも思わず悪事を重ねた関西アウトロー業界“伝説の女”。細身のコートにスリムなパンツ、黒の指なしグローブをはめて、高級自動車を盗み出す。繰り返されるカーチェイス、覚せい剤、受刑者生活……。彼女を悪の道から救い出した男は、元ヤクザだった――。犯罪史上稀なる女首領に暴力団研究の第一人者が迫る。(解説・鈴木智彦)
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Posted by ブクログ
犯罪社会学を専門とする廣末登さんが 関西の女ギャングと言われていた亜弓姐さんの話を 聞き書きした人生ルポ いや~まあ…なんというか… この亜弓姐さんという方…ワルイってものじゃない クスリに窃盗に泥棒さんの片棒かつぎに …とまあなかなかの犯罪歴 でもこれが事実だからこそ すごい嫌悪感と恐ろしさを感...続きを読むじる 私が一番衝撃的だったのが裁判の話 重い犯罪が事実でも すご腕の弁護士やら人権を振りかざす弁護士によって 刑なんてとんでもなく軽くなる、時には無罪になるってこと おいおい…注射器なんてヤク中に返すなよ… など…つっこみどころ満載… そうか…こんなに甘い感じなんだな… とまあ日本の刑法と裁判制度に絶望を感じるわ~ お金でいい弁護士を雇えば全てチャラになる… 生活保護費で犯罪のアジトを作る… なんだろな~この善良に生きている人たちへの冒涜と言うか、侮辱と言うか… で、ラストの関係者のインタビュー 「姐さんを尊敬しています!」 「今も憧れる人がいっぱいいます!」 って… おいおい…自分たちが迷惑かけてる人やら 犯罪に巻き込まれた人にそれ言えるか? 読み終わったあとは絶望でしかなかったかな… まあそれが今の日本のリアルな姿なんだろな… って、やっぱり絶望しかないじゃん!!
なんだか。
反省してるとか言いながら、昔は悪かった的な自慢本
カテゴリはルポとはちょっと違うかもしれない。 著者が、悪の道を生きてきた女性にその人生を聞き書きしたもの。女性の語り口調で書かれ、研究者目線でページの隅に細かく注釈が入れられている。人がいかにして悪の道へ走って行くのか、ギャングの世界ってどういう価値観で動いているのか、まぁ、興味深いと言えば興味深い...続きを読む。でもちょっと、やっぱり悪すぎるね…社会の迷惑すぎるね…うんざり…こんな人達とは絶対に一生、一ミリたりとも関わりたくないな…としか思えなかった。「関西で知らない人はいない」とか、裏社会で顔が広い、みたいな書き方されてたけど、多くの真面目な一般市民は、よほどのことがない限りこんな人達とは関わらないので、彼らが「顔が広い」とかいうのはあくまでも「狭い裏社会の中で顔が広い」だけなのだと思う。 若いころ一度、車で後ろから追突されて、追突だから100%向こうが悪いのに、降りてくるなり罵声を浴びせかけてきて、「あぁ、世の中にはこういう人種がいるんだな。日本語ではあるけど言葉が通じないし、絶対に関わっちゃダメだ」という教訓を得たことがある。この本の主人公もその手の人で、悪いことをするのになんのためらいもなく、何度警察のお世話になっても反省もなく、麻薬や自動車窃盗を繰り返して生きていく。それでも手下の面倒をよく見て、卑怯なことはせず、プライドを持っていたかのような描き方はやはり許せない。大切な車を盗まれた何百人という被害者がいるのだから、そういうのプライドでもなんでもないし、悪は悪でしかない、私に言わせれば。 そういう意見もあることを百も承知で、裏社会を取材して研究し、本を書く意義は…、それはやはりあるのかな、と思う。私のように、悪は悪だ、自分は関わらない、と決めつけるだけでは社会的に問題の解決に至らないし、悪の側の事情(っていうか)を理解しようと試み、人がなぜ犯罪に走るのか解明し、寄り添おうとする人も必要なのだろう。頑張ってください。
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