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文庫本で東大からの学力。伝説授業の真実。
橋本武、現在100歳。戦後、公立校のすべり止めだった灘校で、文庫本『銀の匙』だけを3年間かけて読むという空前絶後の授業を始める。明治の虚弱な少年の成長物語を、横道にそれながら丁寧に追体験していく。五感や季節感を大切にしながら進められる橋本の授業は、生徒の興味でどこまでも脱線していき、子どもたちは自分や友人の“個性”に気づく。一学年200人の中高一貫。6年間を繰り上がりで一教科一教師担当制の灘校で、橋本の『銀の匙』授業を受けられたのは30年間でわずか1000人。そして『銀の匙』授業3巡目の昭和43年卒業組は「私立初の東大合格者日本一」に。実社会でも旺盛な好奇心で、教科書なき道を切り開いていく彼ら。現在の東大総長、副総長、最高裁事務総長、弁護士連合会事務総長、神奈川県知事など、各界の頂点が“銀の匙の同級生”である。「燃え尽きない一生学び続ける好奇心」を授けた伝説授業を、橋本自身と教え子たちへの1年間の及ぶ取材から解析し、スロウリーディング・ブームの火付け役となった感動のノンフィクションが文庫化。(2012年10月発行作品)
Posted by ブクログ 2020年04月23日
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これ、今のところ、2020年No.1です。
灘高の国語教師がいかにして、教材研究をして、生徒と対話をしてきたか。
一冊の文庫本を中学校の3年かけて読みます。単語ひとつへの手間ひまのかけ方、結果が出なかった時の覚悟-。
著者の筆力も高く、久しぶりに本でこころか震えました。
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「私立初の東大合格者...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月11日
◆2021/08 購読
漫画「銀の匙」を読んだ関係で、元祖『銀の匙』があるということを知りました。銀の匙という書籍をもとに国語の授業を行い、灘高を一躍、トップ高におしあげたという実話。こんな国語の授業あったら面白いだろうなーという内容でした。子供たと接する際に、少しでもエッセンスを取り入れて行きたい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月09日
無理やり覚えさせられるのではなく、生徒自身の興味を引き出すことができるのは、教師やテキストではなく生徒自身が主役になれるからなんじゃないか、と思った。
感性はもって生まれたものではなく、育てることができるものであると証明している。中~高校生の授業がテーマの話なので、感性のやわらかい子どものうちに、...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月07日
学力を育てるというより、人間を育てるエチ先生の授業。自分で自発的に考えることが出来れば、勉強だって楽しく思えるようになるかもしれないし、大人になってもしっかりとした考え方が持ち、様々な状況に柔軟に考えることができるかもしれない。そんな考え方を教えてくれる先生がもっといたら、きっと学校が楽しいものにな...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月14日
まぁ、「東大合格率日本一」っていうのがあって、そこから導かれて、ものすごく外側から書かれた本だから、こんな感じなんだろうなぁ。
失敗には理由があるけど、成功にはたいした理由はないというのは、この手の本を読むときに、いつも心にとめておかなければならないことです。
もちろん、そこからなにも学ぶなという...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月31日
『奇跡を起こすスローリーディング』を読んで気になったので購入。
『銀の匙』だけを3年間かけて読む授業を行った教師と生徒に取材したノンフィクション。
ゆっくり本をよむこととは、自らの好奇心に任せてどんどん横道にそれても構わず、物語の世界に没入すること。これにより実生活、実社会を生き抜いていく力を養うこ...続きを読む
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