人間の品性（新潮新書）

下重暁子

人間としての正確な品性こそが、その人の土台となる――「臈（ろう）たけた」という古き良き表現から、日本ならではの品性を考察し、最後の朝鮮王朝皇太子妃・李方子、永六輔、小沢昭一、岸田今日子ら、品性ある人々との交流を振り返る。「デパートには行かない」「二日続けて同じ服は着ない」等、身だしなみのコツや日常の過ごし方、そして「恋」と「恋のようなもの」の大切さを説く。下重暁子の流儀のすべて。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 哲学・宗教・心理
• 出版社: 新潮社
• 掲載誌・レーベル: 新潮新書
• 電子版発売日: 2020年04月24日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

この間、著者の『不良老年のすすめ』を再読したばかりなので、この書にも興味。
結構鋭い主張もあった『不良・・・』よりも年齢を重ねたこの書は、洗練された落ち着きを感じる。
「臈たけたひと」というもはや死語に等しい言葉から説き明かし、老いても色気を失わない人として陸奥陽之助を挙げている。
「洗練の作法」では、飾り立てる服より最強の服の色は黒だとも。
「大人の流儀」では、交流のある有名人との身辺雑記。彼ら彼女らを引き合いに、自分をプロデュースする気持ちを持とうと。
「恋というもの」では、自身の恋愛体験を率直に語り、恋愛と結婚は違うと結論。
著者の流儀が、いかんなく発揮されている書。

[ブクログ · ★★★☆☆]

﨟たけた人、という言葉がキーワードとして最初に書き出されているのですが、読み進んでいっても今ひとつクリアなイメージが描けませんでした。お話が散乱している感じで、読後のスッキリ感があまり感じらなかったのがちょっと残念な感じかなぁ。