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第158回直木賞受賞作、待望の文庫化!
『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』など数多くの傑作を残してきた宮沢賢治。
清貧なイメージで知られる彼だが、その父・政次郎の目を通して語られる彼はひと味違う。
家業の質屋は継ぎたがらず、「本を買いたい」「製飴工場をつくってみたい」など理由をつけては、政次郎に金を無心する始末。
普通の父親なら、愛想を尽かしてしまうところ。
しかし、そんなドラ息子の賢治でも、政次郎は愛想を尽かさずに、ただ見守り続ける。
その裏には、厳しくも優しい“父の愛”があった。やがて、賢治は作家としての活動を始めていくことになるが――。
天才・宮沢賢治を、父の目線から描いた究極の一冊。
Posted by ブクログ 2024年03月03日
もうめちゃくちゃ最高でした。
宮沢賢治のお父さんの話という前情報にもならない情報だけで読んだが、このお父さんが本当に愛情深く宮沢賢治を大事にしていたのが伝わった。
宮沢賢治のお父さんは息子である宮沢賢治の事を「凧のようだった」と。こちらがしっかり握ってやらないと、どこへ行くか分からなかったと言ってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月08日
私がいた大学に深澤教授という学生闘争以前の大先生がいた。西洋哲学のゼミを物色していた私が『宮沢賢治研究』という見出しを見た際、「気持ち悪っ」と思って他ゼミに流れたことがある。
卒業後その記憶も薄れて、緒方直人主演の『宮沢賢治物語』をたまたま見た。最愛の妹トシの死、そして賢治の死を画面で見てしまい一...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月30日
命の恩人であり、保護者であり、教師であり、金主であり、上司であり、抑圧者であり、好敵手であり、貢献者であり、理解者であり、過保護なまでのあふれる愛情をもちつつ、外には出さず厳格に見える父。昔の父親は大変やな。
母親の心情には全くスポットが当たってないけど、お母様も大変やったろうな。
過保護なまでの愛...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月02日
父と息子?家族?の絆愛情の物語かな?
自分も父親になって初めて共感出来るとすごく思った。俺も息子からはウザがられてるんだろうなぁ、、、、切ないなぁ。
まぁ確かに自分の父親にかけてもらったぐらいに愛情を持っているかと言われたらそんなことないのだが、、、、、自分の父親もこんなに思ってくれてるんだろうか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月07日
自分は政次郎のように真剣に息子を叱れるだろうか。
愚直に仕事と向き合い、自分の生き方に誇りを持っているからこそ、胸を張って息子と接することができるのだと思う。
最近父になった自分は、そういった視点で本書を読み進めた。
時代は違えど、父親というのは現代とさほど変わらない。やっぱり子どもはかわいい。健...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月18日
宮澤賢治のことではなく、その父にスポットを当てている作品。父の目線から見た賢治は、私たちが現代から想像していた青年ではなかったようである。父が息子を愛する姿が、素直に、ぶっきらぼうに描かれていて、心が震えた。
宮澤賢治作品をもう一度読み直したい!と思える一方で、父になるとはどういうことなのかを考えさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月18日
直木賞を受賞し、映画にもなった作品だ。宮沢賢治の父政次郎を主人公として、時代はずれの父性愛を描いている。どちらかといえば賢治の芸術方面への活動に賛同しなかったと漠然と考えられている父親像の反対をいく描き方だ。
果たしてこれが事実か否かは私には判断できない。ただ、賢治という強烈なキャラクターを成立...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月11日
父への想い、子どもへの想い。
子を持ち、より意識するようになったが、この本を読んでより意識せざるを得なくなった。誰か、政次郎の気持ちを分かってあげて!という気持ちになる。
家族みんなで生活を送ることのできる尊さを読みながら感じることができた。
大切な本はいつまでもとっておき、ハッとした言葉や好きな...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月17日
実は宮沢賢治先生の本は読んだことがなかったけど、ずっと気になってた。子供の頃、銀河鉄道の夜を読もうとして、少し怖いのとよくわからなくて苦手意識ができ、大人になってもそれが抜けなかった。その克服として気になった本を読んでみた。
先生の親父さん、なんとも愛らしいキャラ。厳しいけど子供が大好き。その葛藤す...続きを読む
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