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米問屋から立身した山崎種二は、昭和史と共に激動する株主相場の寵児となる。しかし戦争によって経済は崩壊し……。山種証券創設者の人生を軸に、現代に通底する日本経済の危機を描ききる、著者渾身の歴史経済小説。
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Posted by ブクログ
2022.01.17 久々に先人の歩みに敬意を払いながら読んだ。こういう人が日本を作ってきたんだねえ。感服する。
山種証券創業者の山崎種二さんの生涯を金融のプロから見た生涯です。挫折もありながら勝負をしていく、但し私利私欲には走らない、そんな存在です。城山三郎の百戦百勝も次に読みたいと思います。
山崎種二の一生を描いた本。 現在のヤマタネと山種美術館、既に合併で無くなった山種証券の設立の話。相場師として、関東大震災、第二次世界大戦をくぐり抜けた立ち振る舞いの物語。かなり倉庫で眠って板が読み始めたら、思わずのめり込み。電車で読んでいて降りる駅を乗り越しました。(笑) 種二が借金を背負って上京...続きを読むし、親戚の開米商店に丁稚奉公し、苦労して店を立ち上げ、震災で無にした後の立ち上げていくところはなかなか大変であるがしっかり復活。その後に川合玉堂、横山大観などと交流し美術品を収集したことが戦後に山種美事術館の収集品となるとは。一度この美術館へぜひ行ってみたくなった。
前半,借金のある貧農の種二が東京に出て丁稚として働き始めてから独立するところまでが非常に面白く「働き一両,考え五両」という教訓を常に心に留め骨惜しみなく工夫して働き成長していくところなどわくわくした,ふうとの馴れ初めなども微笑ましく,ふう自身がとても魅力的だ.後半になって株取引が中心になりあまり知識...続きを読むがないので詳しい説明がある割にはさっぱりわからず,個人のエピソードも画家との交流ぐらいになってその辺りが面白さの失速になったと思われる.後半も終わりになるにつれ種二より清水浩に視点が移ったけれどワクワク感は減ってしまった.
2021.4 幸田さんの小説はビジネス文書のようで事象が連続して描かれることが多いですね。 貧乏な家に生まれ、美人で健気な奥さんと出会い、困難に何度も会いながら逆転で勝ち続けるといった成功物語。ベタな展開が続き2/3くらい読んだところで満腹になって飽きがきてしまいました。
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