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学ぶだけではもう足りない。研究と応用が進み、行動経済学は「使う」段階に来ているのだ。本書では「ナッジ」の作り方を解説する。人間の行動の特性をふまえ、自由な選択を確保しつつ、より良い意思決定、より良い行動を引き出す。その知恵と工夫が「ナッジ」だ。この本を通して、行動経済学の応用力を身につけよう。
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Posted by ブクログ
話題になって久しい行動経済学。何冊かこのジャンルの本は読ませていただいていますが、今回は新書にて。 新書ならではの分かりやすさが、私にとってはとてもありがたかったです。 第2章のナッジに関する記述と、第7章の医療・健康活動への応用が私にとっては特に有用な内容でした。 一連のコロナ騒動においても、おそ...続きを読むらく随所で行動経済学の知見が取り入れられているのでしょうね。 巻末の「文献解題」が充実しており、さすが学者の方だなぁと。 付箋は24枚付きました。
行動経済学的知見を使って人々の行動をよりよいものに誘導しようという考え方である「ナッジ」の優れた入門書。 「バイトのシフトをどう入れるのが効率的か」、「無断キャンセルを減らすためにどのようなナッジがあるか」、「目標と行動のギャップを埋めるためにはどうすればよいか」、「臓器提供の意思表示を促すにはどん...続きを読むなメッセージが有効か」など、実証研究の成果に基づく豊富な事例が紹介されていて、非常に興味深かった。政策的含意に満ちた良書である。
行動経済学の基本から始まり、それを活かすためのナッジの説明や具体例が示されていて日常で活かすためのヒントを得られる リスクの感じ方 利得と損失時で異なる 利得時は確実なものを選ぶ 損失時は不確実なものを選ぶ 損失回避 参照点からの差に価値 フレーミング効果 表現の方法で決定...続きを読むが変わる 利得を強調 損失を強調 保有効果 参照点が変わる 現在バイアス 現在の利益を優先 比較する機関の長さによって影響は異なる コミットメント手段 適切な目標設定 互恵性、利他性 ヒューリスティックス 近道による意思決定 サンクコスト 回収不可のコストにとらわれるか 意思力 精神的、肉体的負荷による決定力の低下 情報過多、選択過多 平均回帰 平均回帰に因果関係を見出す 利用可能性 正確な情報よりも手に入りやすい身近な情報を優先 代表性 似たような属性をもとに判断 アンカリング 無意味な数字でも最初に与えられた数字を参照点にする メンタルアカウンティング 対象の範囲を狭くして考える 同調性 多数派の行動を参照点とする 極端回避性 両端の選択肢よりも真ん中を プロジェクションバイアス 現在の状況を過度に未来に投影 ナッジ 規制やインセンティブを用いることなく人の行動を予測可能な形で変える仕組み 意思決定の仕組み 意識的 バイアスを取り除く 無意識 重要性を認識させる 能動的 受動的、自動的 対象が得ている情報の量は どのような助言、知識があれば意思決定できのか 意思決定のフィードバック すぐに反応あるのか 遅れて反応するのか 意思決定時の心理状況 感情的な場合か 意思決定にエネルギーが必要か 意思決定時の環境は 一人か 他の人の影響は受けるのか 分かりやすく 情報を詰め込みすぎない 手間がかからない 人の注目を集めるか 面白いか 社会規範の利用 多数派の行動を強調 互恵性 意思決定のタイミング フィードバック
大学の講義のために購入。 最初は課題として読んでいたが、読んでいくうちに行動経済学の面白さに気づくことができて楽しく読むことができた。 何気ない行動も意思と密接に関わっていることがわかった
自主ゼミで勧められたので購入。行動経済学って何ぞやを知るにはいい本の一つだと思います。他にも何冊かあるのでもう少し勉強して比較できたらなあと思います。
人間は自分達が思うほど合理的に判断を下せるわけではない。文脈や、基準点や、状況をナッジ(軽く肘でつつくという意味らしい)すれば、喫煙、がん検診、災害避難、スポーツetc...数%人々の行動をずらし、変えることが可能である。 相撲の勝ち越しとか、最近の政府広報の言い回しとか、なんとなくそんな気はしてい...続きを読むたけど、改めて調査され、データで示されると面白いし、ほんの少し怖さもある。これを知っていると違和感に気づいて立ち止まって考えるし、自分で「参照点」を作らず最善を尽くして行こうと思える気がするので、読んで良かったです。
行動経済学の本を手にとってはことごとく挫折してきた私にとってはとてもありがたい存在。 非常にわかりやすく書かれており入門書として最適。これを読んだあとに、アリエリーやカーネマンに再度トライする気持ちにさせてくれた。
私は行動経済学に基づくナッジ理論を用いて人々の行動変容によって健康状態を改善させるスタートアップ企業で働いているので、もとより行動経済学には触れているものの、一通りの書籍には目を通すようにしている。そうした日本語で書かれた書籍の中で、もっとも分かりやすさ・実践性に富む示唆を与えてくれるのがこの著者、...続きを読む大竹氏であると感じている。 本作は新書という極めてコンパクトな中に、行動経済学を実務で応用するためのエッセンスが詰まっている良書である。良い点として、 ・行動経済学はなかなか理論的な全体像/ユニバースを把握するのが難しい中で、そのベースにある人間心理のバグを4つに整理して示している(1.プロスペクト理論、2.現在バイアス、3.互恵性と利他性、4.ヒューリスティクス) ・実際に行動経済学を実務に応用する際には、望ましい行動が取られていない原因が何かによって、その打ち手を変える必要が当然ながらある。そうした典型的な原因のパターンと代表的な打ち手が整理されている が挙げられる。 コンパクトなので、手元に置いておくと便利な本でもあり、私自身も常に手に届くところに置いておくようにしている。
人間の様々な意志決定には、伝統的な経済学からずれるというバイアスがあり、それを前提とした行動経済学が1980年代から発展してきた。 本書では、行動経済学的な特性を使い、人の意志決定をより合理的なものに近づけるため、主にナッジと呼ばれる知恵と工夫、その具体的な活用について解説する。 損失回避、現在バイ...続きを読むアス、サンク(埋没)コスト、ヒューリスティックス(直感)、アンカリング(係留)効果、ピア(同僚)効果、デフォルト(初期値設定)そしてナッジといった専門用語がこれでもかと出てくるが、いずれも具体例が示され、分かりやすく説明されている。 公私両面で時々の判断や相手との折衝の場面で応用できればと思いながら読み進めたが、初心者ゆえ、そこまでいくにはもっと勉強する必要があると感じた。 しかし、より一層の興味が深まったのは確か、以下に記憶しておきたい知識をメモとして残しておく。 ・株式の保有について、購入価格より株価が上昇すれば利益確定はできるが、株価下落の際は損切りできないという行動は損失回避効果で説明できる。 ・「術後1カ月の生存率は90%です。」「術後1カ月の死亡率は10%です」という表現方法の違いで手術に踏み切る人の割合が異なるのは「フレーミング効果」 ・現状を変更する方が望ましい場合でも、変更を損失と理解し現状維持を好むのが「現状維持バイアス」 ・なかなかダイエットを実行できなかったり、夏休みの宿題を夏休み後半までしないといった現在の楽しみを優先し、計画を先延ばしするのが「現在バイアス」 ・現在バイアスに対して、自分の将来の行動にあらかじめ目標を掲げたり制約をかけるのが、コミットメントー手段 ・他人が自分に親切な行動をしてくれた場合にそれを返すという選好を互恵性という。 ・思考費用がかかったり、計算能力に限界があったりすることで、ヒューリスティックスという直感的意志決定を取り入れがち ・取り戻せないサンクコスト(埋没費用)を回収しようと不合理な意志決定をすることがある ・最初に与えられた数字を参照点として無意識に用いてしまい、その数字に意志決定が左右されるアンカリング(係留)効果 ・デフォルト(初期値設定)が大事という事例としては臓器移植に関して日本のように「提供しない」がデフォルトになっている国は「提供する」がデフォルトになっているフランスのような国に比べ提供の意思表示割合は低いということがあげられる。また、千葉市では育休を取得する際にその理由を申請させていた制度を育休取得をデフォルトにして育休を取得しない場合にその理由を申請させる制度に変更することで、育休取得率が大幅に向上した。 ・健康活動は、行動経済学的なバイアスが発生しやすい分野。たとえば、デフォルトで接種日が決められていた場合の方がワクチンの接種率が高い。ただし、接種希望者が日時を選んで予約する場合は、コミットメントがより強いため、予約変更の通知をしないで接種日に来ないというようなことは少ない。 ・ナッジとして公共政策に効果があるのは、多数派の行動を社会規範として示し、それから乖離している人を少数派として意識させるメッセージ 医療の現場における患者の意志決定や防災の知識や避難場所についての教育を生かした防災行動に関し、いざという時、なかなか冷静な判断ができないのが人間。その人間の特性を踏まえた上で世の中の仕組みを 考えるべきだというのが、本書の肝。
誰でも読めるとっつきやすい書き方で、モデルも併せて理解を促してくれました。社会に出る前に知っておきたい内容について理解を深められました。
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