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戦争とファシズムの時代に生きた思想家ヴァルター・ベンヤミン(一八九二〜一九四〇)。蹉跌の生涯のなかで彼が繰り広げた批評は、言語、芸術、歴史を根底から捉え直しながら、時代の闇のただなかに、何者にも支配されない生の余地を切り開こうとした。瓦礫を掻き分け、捨て去られたものを拾い続けた彼の思考を今読み解く。
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Posted by ブクログ
広い意味での体制や時流は手強い。人間をがんじがらめに絡め取っていく。 それにしてもなんという深い闇が感じられる著作だろう。闇を切り抜けるために、根源に降りたベンヤミンの言葉は、静かに心を鎮めてくれる。もちろん癒やしではない。もがいたからこその視点ばかりだ。 彼の最期も象徴的だ。あちら側に追いやら...続きを読むれることで、かえって根源性を保ったともいえる。
やっぱり、ベンヤミン好きだなー自分と思えました。今回は特に彼の女性遍歴を知って、「もーベンヤミンったら」って思った。ちょうど、暴力について考えていたので改めて彼の暴力論の鋭さに、驚かされるとともによく学びたいと思います。
聖母マリアの奇跡の泉、ルルドでベンヤミンとハンナ・アレント再会 パサージュ:アーケード、商店街 外側のない暮らしが密に詰まった構造物のようなものについて そのかけらを拾い集めて提示してみせるってことなのかなぁ
入門書として。皮肉なことに、翻訳が読者に奉仕してしまって、読者の言語によって原作の言葉を窒息させてしまうところがあるので、ここで満足せず、原作にあたることが肝要。評伝及び一つの見方として優れる。
メディア・リテラシーとの関連は見つけられなかった。ベンヤミンの伝記である。簡単にベンヤミンの生涯を知りたい人にはいいと思われる。
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ヴァルター・ベンヤミン 闇を歩く批評
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柿木伸之
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