モビリティーサプライヤー進化論 CASE時代を勝ち抜くのは誰か

モビリティーサプライヤー進化論 CASE時代を勝ち抜くのは誰か

CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)というメガトレンドが、世界の自動車メーカーを大きく変えようとしている。その波は、サプライヤー(部品メーカー)にも押し寄せている。

CASEの波は、これまでの「ケイレツ構造」を破壊する。完成車メーカーの開発のすそ野が広がり、ケイレツ構造を維持できなくなってきたからだ。既存のサプライヤー構造を見直し、水平転換モデルへの切り替えを推進する。ただしケイレツを維持する場合でも、その中でサプライヤーの集積化を推し進める。トヨタ自動車やホンダなどで、具体的な動きが出てきた。

このように、CASEは自動車メーカーだけでなく、サプライヤーにも深刻な影響をもたらす。CASE時代に向けて、日系サプライヤーは生き残れるのか。どのように勝ち残り戦略を描けばよいのか。

本書では、日系サプライヤーにとって影響の大きい「CASE」と「脱ケイレツ構造」の加速に焦点を当てて、具体的な勝ち残り戦略を提示している。

CASE時代になっても、すべてのクルマが電気自動車(EV)になるわけではない。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載するクルマはゼロにはならない。本書では「地に足がついた」現実的な議論によって、自社の強みを生かした既存プレーヤーの戦い方を提示している。

一方、モビリティー産業への新規参入を目指す異業種プレーヤーは、戦い方を間違えるとCASEは脅威になりかねない。異業種プレーヤーがモビリティー産業に参入する際の戦い方についても詳しく分析している。

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モビリティーサプライヤー進化論 CASE時代を勝ち抜くのは誰か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     直近のCASEやMAASなど自動車OEMの危機感や変革の書籍は多数あったが、そのOEMのサプライヤー目線での書籍は珍しいのと、自分にも大いに関わるだとうと思い手に取った。

     内容は段落や構成がしっかりとしており体系的にまとめられた本であった。体系的に整理するうえでは良い本であったが切り口や作者の

    0
    2020年05月17日

    Posted by ブクログ

    CASEという大変革時代にサプライヤーはOEMとどう向き合っていくのかその指針が書かれていた。ハーネスを含めた電子部品、インフォテイメント機器、システム化、アジャイル開発、CAE技術、高度なシミュレーション技術等求められる分野、広がりはとても大きい。技術の方向性を追いかけていきたい。

    0
    2020年04月18日

    Posted by ブクログ

    関連書籍「モビリティー進化論」がデータ量、説明の詳細さ等非常にためになったので期待して手にしたが、少し内容が散漫になってしまったように感じた。結論としては、OEMがEV/CASE対応を進める中で、サプライヤはこれまでヒエラルキーの下位にあった自社ポジションを見直し、OEMと対等な立場でビジネスを進め

    0
    2021年05月05日

    Posted by ブクログ

    以前インターネット上で同社のまとめた自動車サプライヤの詳しい資料を見たことがあったが、さらに詳細な解説と一緒にまとめられた本。特に部品ごとの日系世界シェアと今後の成長予測の表などはとても勉強になる。

    0
    2020年08月12日

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