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鎌倉時代は「いい国つくろう」の1192年に始まる、という時代区分はもはや主流ではない。日本史の研究は日々蓄積され、塗り替えられている。今注目されている日本史の論点は何か、どこまで解明されたのか。「邪馬台国はどこにあったか」「応仁の乱は画期なのか」「江戸時代は「鎖国」だったのか」「明治維新は革命なのか」「田中角栄は名宰相か」など、古代・中世・近世・近代・現代の29の謎に豪華執筆陣が迫る。
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Posted by ブクログ
日本史研究の最前線。古代から中世、近世、近代、現代とそれぞれの最新の研究結果。よくまとまってるし複数の著者による本当ながら文体にバラツキもなくぐいぐい読まされてしまう面白さ。
面白かったし、勉強になったけれど、いくつか不満も。 あまりに近代現代寄りで、バランスが悪い。筆者によりなんというか気合の入り具合?が異なる、などなど。相対的に中世と現代が良かった。
古代から現代まで知っておきたい29の論点を。「邪馬台国はどこにあったのか」「応仁の乱は画期なのか」「江戸時代は鎖国だったのか」「明治維新は革命なのか」「田中角栄は名宰相か」など、古代・中世・近世・近代・現代の29の謎に豪華執筆陣が迫る。
日本史の最新事情に基づく論点を網羅した本。 通説ではない見方は、あらためて新鮮。 歴史に関しては、基本書として教科書があるが、むしろ教科書よりもこうした論点解説や読書案内が適当なのではないだろうか、と考え読み始めた。時代ごとの概要が最初に書いてあり、ちょうど良い分量で日本史全体をたどることができる...続きを読むのはかなり重宝することがわかった。 各章は、それぞれの専門家によって書かれている。 ただ、あとからサブタイトルをつけたのか、論点が必ずしも論点になっていなかったりする。専門家がなぜそれを論点とするのかがもっとはっきり書かれているともっとよかった。 古代 邪馬台国はどこにあったのか 大王はどこまでたどれるか 大化改新はあったのか、なかったのか 女帝と道鏡は何を目指していたのか 墾田永年私財法で律令制は崩れていったのか 武士はなぜ、どのように台頭したのか 中世 中世はいつ始まったか 鎌倉幕府はどのように成立したか 元寇勝利の理由は神風なのか 南朝はなぜすぐに滅びなかったか 応仁の乱は画期だったか 戦国時代の戦争はどのようだったか 近世 大名や旗本は封建領主か、それとも官僚か 江戸時代の首都は京都か、江戸か 日本人は鎖国によって閉ざされていた、本当か 江戸の社会は家柄重視か、実力主義か 「平和」の土台は武力か、教育か 明治維新は江戸の否定か、江戸の達成か 近代 明治維新は革命だったのか なぜ官僚主導の近代国家が生まれたのか 大正デモクラシーとは何だったのか 戦争は日本に何をもたらしたか 大日本帝国とは何だったのか 現代 いつまでが「戦後」なのか 吉田路線は日本に何を残したか 田中角栄は名宰相なのか 戦後日本はなぜ高度成長できたのか 象徴天皇制はなぜ続いているのか
日本史の論点をその時代のスペシャリストが解説していく著作。 歴史学入門編といったところか。 大学1年生の時に出会いたかった… そうすれば、もう少し簡単にいろんなことを知れたのに…と思ったが… 苦労したからいろんなものを覚えたのかと思うことにした。 これは良著であると思う。
5人の識者が、日本の歴史を古くから古代、中世、近世、近代、現代と分けて解説している内容だが、日本史というのは奥が深く、研究によって歴史認識が大きく異なってきているということを理解しました。 特に現代論は身近な時代ということもあり、ここは史実に忠実な分、吉田茂や田中角栄の存在、象徴天皇制のあり方などが...続きを読む非常に興味深かったです!
中公新書2500点を記念して出版された一冊。古代、中世から現代まで、5人の専門家が最新の学説を踏まえ論述されています。 いつの間にか鎌倉幕府は1192年ではなく、「戦国大名」は「地域勢力」と呼ばれるなど、知識のアップデートの大切さを再認識しました。 江戸時代に関する指摘は、特に示唆に富みます。 従...続きを読む来の「江戸時代=封建制=農民は搾取される存在」は、マルクス・唯物史観。戦後の農地解放を進めるうえで、農村=封建制というフィクションを作る必要があった。江戸をはじめとする都市研究が進んだ現在では、農民の次男三男は都市にでて町民になるし、町民で豊かなものは侍株を買って侍になるし、逆に侍が嫌で俳諧師や医師、絵師になるものがいるなど、「家」制度自体は堅固だけれど、その中でも個人はかなりの部分、地域・身分をこえて動ける、非常にフレキシブルな社会だったことが明らかになっている。 「鎖国=閉鎖的」というのも事実と異なる。従来から、長崎(オランダ・中国)、対馬(朝鮮)、薩摩(琉球)、松前(アイヌ)と4つの交易窓口をもっていた。日米修好通商条約以降、窓口を8つ(+横浜、神戸、新潟、函館)に増やした。ゼロ→100ではなく、4→8という連続性をもった政策変更だった点が見逃されている。 これまで、江戸と明治は断絶の側面が強調されてきた。幕府を倒した明治政府が自らの正当性、革新性を強調するため、必要以上に江戸時代をネガティブに捉え(そして宣伝し)たという側面に留意しなければならない。実際、議会の二院制については幕臣の西周も構想していたし、先進的な幕府官僚たちは列強に立ち向かうため近代軍制の整備を進めていた。明治は江戸の克服ではなく、江戸の完成形とみたほうが見通しが立ちやすい。 中国では王朝交替のたびに、前王朝の歴史が書かれます。その際、倒した側は自らの正当性を主張するため、旧王朝の初期は善く記述し、末期に進むにしたがって、これこれの悪い行いがあって民心が離れた(ので、倒されても当然だった)と書くのだそうです。彼の国の権力闘争は筆舌に尽くしがたいからなあと、のんびり構えていたのですが、知らず知らず、その手に乗ってしまっていたようです。実証的な歴史研究の大切さがわかる著作だと思います。
本書は、古代(倉本一宏・国際日本文化研究センター教授)、中世(今谷明・帝京大学特任教授)、近世(大石学・東京学芸大学教授)、近代(清水唯一朗・慶応義塾大学教授)、現代(宮城大蔵・上智大学教授)のそれぞれについて、学会で注目されている最新テーマから歴史ファンが関心をもつ謎まで、29の論点について、それ...続きを読むぞれの時代を研究する気鋭の研究者が解説している。 取り上げられているのは、どれも日本史を考える上で興味深い論点ばかりで、日本史好きにはたまらない一冊である。これを読めば、日本史を古代から現代まで、一通り振り返りつつ、最新の学説についても理解を深められる。 一方、こういうコンセプトの本の場合、自説は控え目にして、従来の説を踏まえた上で、最新の学説をバランスよく紹介してほしいところだが、各章を担当する研究者によって、そのあたりがあまり統一されていないのは少し残念だった。中世や近代は、期待どおりの記述であったが、古代や近世は担当者の自説にかなり偏っているように感じた。ただ、紹介されている自説自体は、新規性のある視点が多く、なかなか興味深かいものではあったが。冒頭の「邪馬台国はどこにあったのか」で、十分な論証もなく、邪馬台国は九州にあり、近畿の倭政権と並列していたと断定調で書かれているのは、流石にいかがなものかと思った。
日本の古代から現代までを倉本一宏氏(古代)、今谷明氏(中世)、大石学氏(近世)、清水唯一朗氏(近代)、宮城大蔵氏(現代)の5人の著者が分担して執筆した日本史論。新発見が相次ぎ、歴史の定説が覆る事がしばしば起きていますが、概論を知るには丁度いい一冊です。淡々と新たな発見と学説を紹介しているわけではなく...続きを読む著者の主張もだいぶ含まれているので、書かれていることが主流なのか亜流なのか判別が難しいところですが、少しでも興味を持った事柄を調べていく為の取っ掛かりにするには、本の紹介もあり最適かと思いました。
古代、中世、近世、近代、現代と日本史を5つに分け、各時代ごとに第一線の学者が執筆。 各時代5~7の論点で「邪馬台国はどこにあったのか」「元寇勝利の理由は神風なのか」「明治維新は江戸の否定か、江戸の達成か」「戦争は日本に何をもたらしたか」「戦後日本はなぜ高度成長できたのか」などツボを得た興味を引く題...続きを読む目だ。一項目6~10ページ位で最新研究も紹介しつつ自説を述べている。短いのでとても読みやすい。関心のある論点、あるいは時代のみ読んでもいい。 近世は歴史ドラマの時代考証などで名前がでる大石学氏。 「大名や旗本は封建領主か、それとも官僚か」では、大名は江戸生まれ江戸育ちで、国元は国家老がとりしきり、在地性のない大名が増えたことで明治維新になり土地と人民を何の抵抗もせず返上した。また身分としての「家」はしっかり固定されていたが、「家」の中の個人は、比較的自由だった。農家の次男三男は江戸などの都市に出て町人になる、また町人はお金で侍株を買い侍になる、農家の子が武士の家に養子に入る、侍がいやで俳諧師や画家になる、などの例もあったなど興味深かった。 「明治維新は江戸の否定か、江戸の達成か」では、江戸の達成であるという。明治維新は、勝ち組負け組と簡単に二分できない、幅と深さがあり、幕府側の者も明治政府に登用され、それは250年続いた幕藩体制の平和がもたらした列島の均質化がなされた結果であり、そういう意味で江戸時代は旧体制として切り捨てられるものではないという。 同じことは「近代」の部の「明治維新は革命だったのか」でも述べられていて明治維新はきわめて大規模な「革新」であるとし、それは江戸の蓄積が生みだしたと述べられている。 2018.9.18購入 本屋でピックアップされていた。
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日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで
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