ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる

ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる

935円 (税込)

4pt

「ものつくり」こそお家芸、この路線さえ貫けば安泰という思いが強くなっている日本。しかし、システム思考を軽視し敗北した戦前の日本軍と同じ過ちを繰り返そうとしているのだ!日本型「ものつくり」の限界を明らかにし、普遍性を追求せず、暗黙知ばかり重視する「匠の呪縛」の危険性を明らかにする警告の書。

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ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルからして、日本の技術がアジアの生産力に負けた、という話かと思って読んだのだけど、科学史を下敷きにした欧米との比較論だった。こういう比較論にあたったのは初めてだったこともあって、面白かった。科学と技術の歴史観としても面白い。
    日本が誇りとしている「匠」「現場力」「技能」、それらが示すのは日本が

    0
    2012年09月29日

    Posted by ブクログ

    正直言って理系の内容全開なところは分からなかった。

    ざっくりと思い浮かんだのは、前に読んでやっぱり内容よくわからなかった『無駄学』みたいな領域の学問だろうかってことくらい。あー薄っぺらい。

    それでも問題意識は、実際働いてる中でいま感じているものと近い。

    日本経済の原動力となった「ものつく

    0
    2011年11月03日

    Posted by ブクログ

    ・理論が重視されない日本の工学研究
     →現在は理論も重視されているのでは?しかし,自分に対して当てはめてみた場合それが出来ているか疑問.
    ・日本技術の原型は労働集約型
    →労働集約型技術はもはや成立しない
    ・第3の科学革命
     -機械からシステムへのシフト
     -技術の対象は見えるものから見えないものへ移

    0
    2010年01月04日

    Posted by ブクログ

    最近、著者の講演を聞く機会があった。本書のような過激なタイトルの本を書いた人とは思えない穏やかで腰の低い人だった。しかし、その主張にブレは見られない。
    本書が世に出たのは2009年であり、当時ずい分話題になったように思うが、それから6年を経ても、あまり状況は変わっていないように見える。未だ「ものつく

    0
    2015年12月17日

    Posted by ブクログ

    ものつくり神話に捕われた日本の技術評価を戦前から敗戦を経て分析。過度にものつくりにこだわる日本の技術分析は新鮮。しかし筆者の専門分野の制御技術が革命、とする分析には違和感。日本にシステム技術、理論が弱い、と言うのは分野ごとにはあるかもしれないが、日本の技術全体の傾向とすこと、それが今後の世界をリード

    0
    2013年01月21日

    Posted by ブクログ

    「日本=ものづくり」を盲目的に信じている楽観論を否定した内容。

    一度読んでみてください。
    製造業にかかわっている人は、読んでみると考えさせられるところはあるはず。

    0
    2012年03月07日

    Posted by ブクログ

    (S)
     国ごとの「技術」のとらえ方を、科学と技術の関係や第二次世界大戦での戦略などから読み解いた本。
     なかなか一言では書けない内容が書かれていて、読み応えがある。
     科学技術、という言葉をなんの気なしに使っていたが、この本を読んでその浅はかさに気付かされた。科学と技術は、全然別のものだし、科学技

    0
    2010年08月25日

    Posted by ブクログ

    産業の中心は道具から機械へ、そして機械から人間も含めたシステムへと移ってきたという。その過程で職人芸やその上にたった人間関係を重んじる日本の「ものつくり神話」は限界にきているという。
    著者は従来の「ものつくり」を脱却して日本が弱点とする「理論」、「システム」、「ソフトウェア」を強化した「知の統合」が

    0
    2010年08月01日

    Posted by ブクログ

    ・科学史、技術史に関する技術が面白い
    ・日本が生き残るには「技」「匠」信仰を超えなければならない
    ・労働集約型社会を継続していては賃金が高騰した日本は国際競争を勝ち抜くことはできない
    ・システム化に対応するための方法がよく分からん。やはり教育から見直すしかないのか

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    昔ながらの「ものづくり」だけではまた敗戦してしまうという主張はわかりやすかったけど、「理論」「システム」「ソフトウェア」で解決するわけでもないとも思う。研究者が予算獲得のため科学技術政策担当役人に自分の専門分野の重要性を説得しているという感じで、ちょっとおおげさかも。
     
    でも1930~40年代に情

    0
    2015年01月03日

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