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僕にザリガニの味を教えたのは、6年生の春に転校してきた、こうすけだった。クラスの誰ともしゃべらないこうすけと僕の間には、二人だけの秘密があった。ひと夏をともに過ごし、成長する少年たちの姿をみずみずしく描く表題作ほか、2編を収録。坪田譲治文学賞、椋鳩十児童文学賞をダブル受賞した、デビュー作。僕とあいつだけの、秘密の場所がある!
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Posted by ブクログ
魚釣りがしたいと思う一品でした! 魚釣りが物語の主な流れを作っていて、魚釣りが魅力的に描かれています。 魚釣りに興味が全くない人、趣味を探している人におすすめです、
この表紙はいいなあ。最近表紙の話しばっかりしていますが、この写真だけでもジンとしてしまいます。昔はいつも川や田んぼで泳いでいました。魚を釣り、虫を取り、ザリガニを取りいつも何かにワクワクして過ごしていました。昔は中野区の辺りも虫が沢山居たし、夏休みは千葉か埼玉の親戚の家に入り浸っていたので、日夜生き...続きを読む物の捕獲に勤しんでいました。 この本も基本は川と少年たちの話しで、友情と魚の話しに終始します。これが何とも瑞々しい文章で、この人心に小学生がきっちり住んでいるなと、その小学生の心情を大人がいい文章で形にしてくれているという風情です。 いいよいいよ本当にいい。大事に取っておいてこっそりまた読もう。これは児童文学じゃなくて、おっさんホイホイ文学ですよ。子供の頃に戻りたいなんて全然思わないけれど、思い返せば暗黒と思っていた子供時代にもきらきらした想い出はありますね。
子どもが成長するには、 自分と違う世界の人間に会うことが 欠かせないのかもしれない。 その人は、楽しさだけではなく、 悲しみや恐ろしさを教えてくれる。 そうやって、自分の世界を広げていくことが 大人になるってことなのかもしれないな。
こうすけとの大切な時間、少年とおじさんたちの友情 どれをとっても私には未知な経験 自然、心のやり取り、全てうらやめしい
夏休みの自由研究のカラスの巣は、そうそう作れる物じゃないよね‼️ 背中の日焼けをみて、二人の事を見守る先生がいて良かった。今の東京で若い先生の中に こんな先生が、いたら良いなあ。
さとるに「さよなら」も言わずに引っ越していったこうすけからの手紙が好きだ。ぶっきらぼうだけどいっぱい気持ちがこもってるような気がする。そして、さとるには十分過ぎるくらいそれがわかる。男っていうのは女性に対してはもちろん男同士でも口下手だ。小さい頃からそうだったんだと気がつかされる。さとるとこうすけが...続きを読む再び会うことはないんだろうな、と勝手に思う。小学生が簡単に会いに行ける距離じゃないし、そんな時代でもない。さとるとこうすけが小学生ではなくて大人になってから出会ったとしたら、金さんと浦さんみたいな関係になるんじゃないかな。相手の本当のことや細かいことは知りたいけど深追いしない。でもそばにはいてくれる。いくつになっても優しい口下手たちだ。
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