寂寥郊野

寂寥郊野

660円 (税込)

3pt

3.5

朝鮮戦争で来日したリチャードと結婚して、幸恵がルイジアナ州バトンルージュに暮らしはじめて30年。その幸恵の言動崩壊が始まり、症状は目に見えて進んでいく。夫は妻の鬱病に心あたりがないでもない。国際結婚と老いと孤立を描く、現代文学の秀作。芥川賞受賞作。1997年、「ユキエ」として、脚本・新藤兼人、監督・松井久子で映画化された、名作。

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寂寥郊野 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    1993年上半期芥川賞受賞作。ルイジアナ州のバトンルージュが舞台。その前年に日本人留学生の服部剛丈君が射殺された町だ。いわゆるディープサウスであり、農業地帯。作者の吉目木晴彦は、この街に2年間を暮らしたようだが、それも彼が9歳から11歳までの事。あのような地でのコミュニティの日本人女性(主人公の幸恵

    0
    2013年10月21日

    Posted by ブクログ

    身につまされる。

    年ととも言葉と記憶をなくし、ともに歩んだ足跡も消えていく…。
    当事者であれ、パートナーであれ、ただそれを受け入れるしか、きっとないのだ。

    タイトルの「寂寥」が実に身に染みる。

    0
    2024年01月19日

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