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イナバの白兎、国引き、オロチ退治、海幸山幸、天の岩屋戸の話など、古事記は私たちにとって親しみ深い古典である。著者は、古事記伝の宣長という縦糸と、イギリス社会人類学の横糸とを交錯させる新しい問題意識に立って古事記を読み解くことにより、その本質を明らかにした。新しい光に照らし出された古事記の豊かな世界がここにある。
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Posted by ブクログ
高天の原と葦原の中つ国と黄泉(根)の国 日向(ヒムカ)と襲(ソ) 伊勢と出雲 大和と熊野 聖なる中心としての東(ヒムカシ) 大和の香具山から伊勢神宮へ ヒルメからアマテラスへ と、ちはやぶる国つ神たちの西 オホナムヂから大国主へ 山幸彦、海幸彦 彦姫による政治的・宗教的二重統治 ex卑弥呼と...続きを読む弟、アメノウズメと猿田彦 『巫女に夫が無いのは神の妻(鬼道)だから』 から斉宮制へ 鎮魂はもともとタマフリ 魂は一種のモノであり消耗するので年ごとに更新し、賦活せねばならなかった。冬至に行われる大嘗祭。ホノニニギの再誕。 『日本の古語で稲のことをトシと呼んだのは、それにより一年を表示しうると考えていたしるしであり、円環の祭式的な反復する時間を表していた。時間がかかる円環をやぶり、継起的、事件的に動き流れるものとして自覚されるようになるのは、中国から渡来した天文暦によってである。こうして神話や祭式の世界から歴史の世界へ、神代から人代へと時間が転換する。この転換を引き受け、神話的時間を歴史的時間に翻訳する人物として創出されたのが神武天皇である。』 またきます。
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