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バース・掛布・岡田・真弓で空前のブームを巻き起こし、日本一に輝いた1985年。だがその後の道は多難だった。「ダメ虎」の強烈な印象を残した1980年代末の暗黒期、終盤までヤクルトとの死闘を演じた1992年の一瞬の輝きを経て、再び長い90年代後半暗黒時代へ。そして野村監督時代という夜明け前を経て、突然やってきた2003年の星野阪神の栄光。とかく印象論で語られがちな人気チームの歴史を、記録と報道された事実をベースにして再構成する。ファン必携の「正史」。
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Posted by ブクログ
バース掛布岡田の1985年から星野監督までの長い阪神タイガースの暗黒時代。ドラフトの失敗とお約束のお家騒動。負の部分を淡々と描く。 40代後半の自分にはちょうどリアルタイムで重なる期間の記録。1992年の新庄、亀山フィーバーを除きほぼ最下位争いを続けた姿。それでも巨人に次ぐ人気球団であるダメ虎阪神...続きを読むタイガース。 本書は長い低迷の時代をひたすらに描いた作品。新書としては分厚い内容が低空飛行の時代の長さを物語る。 阪神タイガースの定番のお家騒動。これは1985年以前からの姿。電鉄車内の派閥争いと伝統球団のOBたち。掛布、バース、岡田など功労者を簡単に追い出すのも江夏、田淵から今の鳥谷までお約束。 それでも一定の人気はあるから変わらぬ伝統なのだろう。 懐かしく読むことのできる一冊。あまりのダメ虎ぶりがまたファンにはたまらないのでしょう。
タイガースの暗黒時代を客観的事実のみで積み上げていく。もちろんどの事実をピックアップしているのかに著者の意思が反映されているわけだけど。 タイガースって実は黄金時代がない。連覇したことないしね。たんたんと語られる敗北の歴史だけど、全部覚えているんだな。そして、どうしようなくダメな球団なんだと分かる。...続きを読むチームがダメなんじゃなくて球団が最低なわけだ。 最たる例が、中村監督を6年間使ったこと。現場からもフロントからも無能の評価しか得られなかった男にのみ、6年という時間を与え(なぜ村山ではなかったのか)、最後にはスカタンといって放り出す。ミスタータイガースで円満に球団を去った選手もいない。最低である。 でも好きなんだなぁ。
巻末で大量の参考文献を絡んでいるのは分かったが、1年1年のストーリーが面白いとそんなことあるの?と思うことがあり、阪神のお家事情が分かり楽しめた。
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阪神タイガース 1985-2003
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中川右介
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