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終戦の年、避けられぬ死への煩悶を抱きつつ訪れた憧れの上高地。
父との葛藤を胸に対峙した穂高岳。青春と自然を綴った北杜夫のエッセー選集。
昭和20年、昆虫や信州の自然への憧れから松本高校に入学した北杜夫は、
避けられぬ死への悲痛な思いを抱えながら上高地を訪れる。
その後、頑固で癇癪持ちの父でありながら、
歌人としては畏敬すべき存在であった斎藤茂吉との軋轢に悩み、
ひとり穂高岳と向かい合う。
この経験を、作家はのちに「まさしく私の青春そのもの」と記す。
また、1965年には、カラコルム遠征隊に参加、独特のユーモアを交えたエッセー、紀行文から
『白きたおやかな峰』の背景を読み取ることができる。
単行本未収録作品を含む、山のエッセー選集。
Posted by ブクログ 2023年04月19日
どくとるマンボウこと北杜夫の、山に関するエッセイをまとめたもの。
子供の頃から、どくとるマンボウのシリーズや北杜夫の作品を読んで、大いに人生に影響を受けた私には、なかなか面白い本であった。
様々な媒体に書かれた既出のエッセイ等をまとめたものなので、どこかで読んだようなエピソードは多く、また本書の中...続きを読む
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