上級国民/下級国民(小学館新書)

ノンフィクション 15位

上級国民/下級国民(小学館新書)

902円 (税込)

4pt

やっぱり本当だった。

いったん「下級国民」に落ちてしまえば、「下級国民」として老い、死んでいくしかない。幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ──。これが現代日本社会を生きる多くのひとたちの本音だというのです。(まえがきより)

バブル崩壊後の平成の労働市場が生み落とした多くの「下級国民」たち。彼らを待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占するのは少数の「上級国民」たちだ。

「上級/下級」の分断は、日本ばかりではない。アメリカのトランプ大統領選出、イギリスのブレグジット(EU離脱)、フランスの黄色ベスト(ジレジョーヌ)デモなど、欧米社会を揺るがす出来事はどれも「下級国民」による「上級国民」への抗議行動だ。

「知識社会化・リベラル化・グローバル化」という巨大な潮流のなかで、世界が総体としてはゆたかになり、ひとびとが全体としては幸福になるのとひきかえに、先進国のマジョリティは「上級国民/下級国民」へと分断されていく──。

ベストセラー『言ってはいけない』シリーズも話題の人気作家・橘玲氏が、世界レベルで現実に進行する分断の正体をあぶり出す。

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上級国民/下級国民(小学館新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「正規」と「非正規」をはじめとした、格差、分断社会の本質を理解する手助けとなる本。

    日本のサラリーマンとして働くひとの多くが実感することをはじめ、多くの情報が淡々と書かれている。
    特に、『主要先進国で一番仕事が嫌いで会社を憎んでいるが、最も長時間労働しており、それにもかかわらず一番労働生産性が低い

    0
    2023年05月04日

    Posted by ブクログ

    シンギュラリティを目の当たりにできるだろう世界に生まれたのは幸運かも。
    自由、多様性の尊重はそのまま格差社会を受け入れることとほぼ同値なのでは。
    スポーツはルールがあるから成立している。リベラルの行き着く先は、大多数の人にはディストピアかもなー。

    0
    2023年02月23日

    Posted by ブクログ

    昨今、急速に社会の分断が進んでいる、その背景について、歴史やファクトをもとに様々な側面からわかりやすくひもといており、これまで違和感を覚えていた社会状況の原因に対する答えの多くをつかめるきっかけとなった。
    著者が何度も言う「知識社会化・リベラル化・グローバル化」した社会。そのような社会で、これからど

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    すごく考えさせられる本。将来再読したい。大学生の教養のテキストなどでもよさそう。メモしたいことが多すぎて追いつかない…。

    0
    2022年03月30日

    Posted by ブクログ

    正直めっちゃおもろい。と言うのが1番の感想。
    政治的な左翼右翼の話、知能の話、現代の社会問題の話など読みやすくまとめられており、我々は本書で述べられていることを知っておかなければいけないと思う。

    0
    2022年03月17日

    Posted by ブクログ

    本を読むのは70歳~80歳ばかり、など感覚的な議論も散見されるが、大量の文献を読み込み、社会を見通す力は脱帽。必読。

    0
    2022年01月04日

    購入済み

    上級国民/下級国民

    自分の質を高めていかないとこれからは、生きていけないことが分かった。

    0
    2019年11月03日

    購入済み

    知識社会の行く末

    後期近代にさしかかった現在、リベラルと保守の対立は、前期近代とはまるで違ってきている。先進国における格差社会化は、知識社会に適応できた人とできなかった人の格差だ。こうした認識のもとに描かれる未来像は、いささか受け入れがたい内容にも感じられるが、直視すべき現実であると思う。

    0
    2019年08月15日

    Posted by ブクログ

    2019年の池袋で発生した高齢ドライバーの起こした自動車暴走事件を引き合いに、上級国民/下級国民という分断が起きた理由を解き明かす。テクノロジーと人間の適応力という図表は興味深い。21世紀はテクノロジーが私達の適応力を少し超えているために、知識社会化・リベラル化・グローバル化が進んだことで格差社会が

    0
    2024年04月20日

    Posted by ブクログ

    ・男と女が社会的に幸福になるには、異なるKPIがあるのを理解できた一冊。
    ・現代は格差社会が構築され、それは知能の差である。特に男は持てるとモテるがイコール。

    ・男性と女性では、女性の方が幸福度が高いというのは歴史や文化に関わらず世界共通。
    ・男性、女性に両方とも、年齢に限らず学歴が低い人は幸福度

    0
    2023年08月28日

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