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著者が2015年に『嫌老社会を超えて』を出版し、世代間闘争や暴走老人に警鐘を鳴らして約1年半。老人による交通事故報道が後を絶たず、2017年には改正道路交通法が施行されました。100歳以上の高齢者が6万人を超え、団塊世代が70歳を迎える今、新たな「老い方」を考えることは日本にとって、私たち一人ひとりにとって最も重要な課題であるといえます。しかし、「高齢になっても元気に前向きに」は誰もができることではありません。老いに抗わず、等身大に受け止め、工夫して楽しむ。「嫌われる、迷惑をかける老人」にならないなど「賢老」という生き方のために日々実践できることを、84歳の著者自らの体験も交えながら綴った1冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年07月19日
本書タイトルの「孤独」というようりも,本書の元となった単行本のタイトルに使われていた「嫌老」という言葉の方が,より心にずしりとくる内容の本でした。
「嫌老」という言葉は,著者の五木さんの造語で,今,ATOKで変換しようとしたけれでも,まだ変換用の辞書には入っていないようです(でも,嫌韓なら,すぐ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月22日
いかに孤独と向き合うかの本ではなく、いかに老いるかを考察する本。または社会的問題としての高齢化社会の論考。
身体の衰え、認知機能の低下、社会からのリタイア...老後の孤独は若い頃のそれとは異なり、場合によっては大変苦しいものになるだろう。自分もそれに対する恐怖心はある。
諦める=明らかに究める。来し...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月01日
●年をとると、どのように生きるべきか戸惑っている人が少なくないと言われます。
●本書はそうした人々に老いの現実を肯定的に受け止めて生きていく言葉を贈っています。孤独な生活の友となるのが、例えば本だと。読書とは、著者と一対一で対話する行為で、心強い友。人生の後半期は自分で登ってきた山を降りていく時期な...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月23日
孤独のすすめ...と言うよりは、五十歳前後で人生を見つめ直し、生き方や働き方を変えるすすめでしょうか?時代の変化や年齢によって、考え方は変える必要があります。そこを変えないと楽しく生きられません。そんな事は誰もうすうす感づいていますが、本書は五木さんの独特の見解も書かれており、ちょっと思考の幅を広げ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月31日
五木寛之は、昭和6年生まれで現在85歳であるが、70代頃から自らの年齢に合わせて人の生き方に関するエッセイを多数執筆している。
本書は、2015年刊行の『嫌老社会を超えて』を再構成し、大幅加筆した上で書下ろしを加えたもの。
題名は「孤独のすすめ」であるが、全体を通して書かれているのは、副題の「人生後...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月29日
発売5ヶ月で早くも13版の本書を店頭で見かけて即買いで読みました。論語からひいて、人生は青春 朱夏 白秋 玄冬と25年刻みで巡るといい、まさに玄冬の只中に居る五木さんからのメッセージ、さらりと読めるし特に反論する箇所もない判りやすい本です。青春の門 の頃は青春を謳歌されていた五木さんからの警鐘、超...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月06日
著者による人生後半の生き方論は、これまでにも何冊も出ているが、本書では年金をもらって豊かに過ごす老人層と、それを支える若年層の間の世代間ギャップという社会問題にも焦点を当てている。長年苦労したのだから、老後は年金をもらってゆっくりと好きなことをしたいのは自然な考え方であるが、超高齢化社会と人口減を考...続きを読む
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