穴の町

穴の町

郊外の名もなき町々についての作品を執筆中の「ぼく」。とある町に滞在し、誰も乗らないバスの運転手をはじめとする町の住人に取材をする。あるとき、街区に大きな穴が空きはじめ、町は消失し始める……。オーストラリア発・カフカ、安部公房の系譜を継ぐ寄想小説。〈ガーディアン〉誌で「力強く、かつ不穏」と評された物語。

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穴の町 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年07月28日

    カフカ!カルヴィーノ!安部公房!
    不条理小説好きの琴線に触れまくる傑作だった。
    すごく不思議な文体で、段落のはじめはスラスラ読みやすいんだけど途中から変な感じになっていき、最後はよくわからなくなって一段落が終わる感じ。ちょっと味わったことのない読み口。
    何が起きるってわけでもないんだけど常に不穏な空...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月18日

    消える町の本を執筆する予定で、実際に町に穴が開いて、消滅に向かう。穴の存在は不明だが、町の様子は明らかに過疎で、店に人が来ない、交通も機能してない。どこに行っても同じでしょ?という住民の中、わずかながら希望を持っていた女性と町を後にする。「都市」では二人は少しも馴染めず、女性はかつての住民のように希...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月27日

    消えゆく町についての本を書こうとしている男が、穴が生じて消えてしまう町や名無しの都市をガラス越しに見ているような小説だった。英国人とは違う、オーストラリア人の孤独というか、白人入植者とアボリジニの間の問題のようなものを感じた。この本自体が「消えゆく町」について書かれた本であるから、作中で完成させられ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年12月25日

    所属感のなさや不思議なことをある程度受け入れる描写などは確かにカフカっぽい。
    ラストの穴の底の街の様子がもっと知りたかった。

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