少女は鳥籠で眠らない

少女は鳥籠で眠らない

792円 (税込)

3pt

3.9

「ただ、覚えておけばいいよ。絶対に欲しいものが決まってる人間が、どれだけ強くて、怖いものかを……」15歳の少女にわいせつな行為をさせたとして21歳の元家庭教師が逮捕された。被疑者の大学生は何かを諦めたように本心を話さない。頭を抱える新米弁護士の前に現れた黒野葉月――被害者の高校生は、やがて途轍もない行動を起こす。法の奥深くへ分け入り、新米弁護士木村と先輩高塚のコンビが知る、四つの秘密。予測不能の事件の行方。加害者も、被害者も――相談者たちは、一様に何かを隠している。鮮烈な読後感の表題作を含む連作リーガル・ミステリ!

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少女は鳥籠で眠らない のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    4話とも、弁護士さんならではの着地点ではないだろうか。
    自身は法律を調べるほど切羽つまった状況になったことがないし、
    今回、知り得たことを現実に生かす機会も恐らくない。

    関係性は異なるけれど、いずれも深くかけがえのない愛の形。
    (ここを解説するとネタバレになりそうなので省略)
    受けた側の想いが語ら

    0
    2019年08月13日

    Posted by ブクログ

    弁護士、法律と聞くと、とてもお堅く難しい印象を受けるが、面白く読み終えた。法律の事にきちんと触れているけれども、わかりやすかった。織守さんの本は数冊読んでいるが、現役の弁護士さんだと言うのは初耳。そりゃあね、分かりやすく書かなくちゃな、さすがプロです。
    読んで特に思ったのは、人間の大切なものも、その

    0
    2021年05月09日

    Posted by ブクログ

    前半二編がすごく良かった。導入直後からキャラも問題点もはっきりしていて分かりやすく、まっすぐ話が進み、そしてラストは真っ向から解決策を喰らわせてくるのが読み心地よかった。しかし後半にも恋愛と相続が続いてしまったのが前半とネタ被りに思われて残念だった。もっと丸っきり別の民事トラブルを描いて欲しかった。

    0
    2020年08月22日

    Posted by ブクログ

    4作からなる連作短編。初めて読む作家さんだが,さすが弁護士だけあって,どの作品も外れのない緻密なリーガルミステリだった。全編を通して人は強く,そして怖い生き物であることを実感する。もし続編が出たなら必ず読もう。それほど面白い一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    15歳の少女に淫行をしたとして21歳の

    0
    2020年03月14日

    Posted by ブクログ

    シュールリアリズムリーガルミステリー。   
    これは面白かった。   
    中編4つそれぞれオチが秀逸。    
    この現実であり得そうであり得なさそうでありそうな感じが堪らない。

    0
    2019年08月16日

    Posted by ブクログ

    新人弁護士木村が4つの依頼に取り組み、法律や弁護士を巧妙に利用する依頼人の裏が解き明かされていく連作リーガル・ミステリ小説。
    流石著者が現役弁護士だけあって、法律の抜け穴というか、こんな法律の使い方があるのか!というエピソードばかりで、面白かった。
    ただ、ミステリ小説としては、全体的に何かすっきりし

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    新米弁護士を通してみる人間模様。短編の形になっていて電車などで簡単に読めるのがいい。個人的には黒野葉月は鳥籠で眠らないと三橋春人は花束を捨てないが好きです

    0
    2020年10月07日

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