平成の終焉

平成の終焉

858円 (税込)

4pt

4.1

平成とは天皇制の新たなスタイルが確立された時代だった。日本中をくまなく訪ね歩き、自らの思いを国民に直接語りかけてきた天皇明仁と皇后美智子。二人が生み出した「平成流」は退位後も受け継がれていくのか。皇太子(妃)時代からの足跡を丹念にたどり、「象徴」と国民との奇妙な政治的関係性を問い直す。

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平成の終焉 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     天皇としてのアキヒトは、自らが「象徴としての務め」を果たすことが難しくなったから退位したい、と述べた。ならば、彼の言う「象徴としての務め」とはいかなるものだったのか? を、皇太子時代から長いスパンで追いかけた一冊。
     
     本書が指摘するポイントは3つ。①アキヒトは、皇太子時代からミチコのリードで福

    0
    2019年05月26日

    Posted by ブクログ

    原武史さんの本を読むのは『皇后考』に続き2冊目。
    私自身は皇太子と秋篠宮の間の年頃で今上天皇のことは長らく「皇太子」として認識していた世代。
    振り返ってみれば、天皇制のことについてなど深く考えたことはなかったな…と気付く。
    世間は明日で「平成最後の日」と、やたら感傷ムードだけど
    あんまり度が過ぎてい

    0
    2019年04月29日

    Posted by ブクログ

    いまの上皇・上皇妃の皇太子時代からの言動をもとに、天皇・皇后のあり方を考察した本。原武史さんらしい視点も織り交ぜてつつ、地方紙も含めて資料を細かく調べながら全体図を描いてくれます。

    昭和天皇と異なり、膝をついて国民と接するスタイルとそれに対する反発、美智子妃の一歩後ろを歩くスタイルとその美しさに感

    0
    2022年08月21日

    Posted by ブクログ

    平成の天皇皇后両陛下は、全国津々浦々を巡り、マイホーム主義を体現し、被災地では自ら膝をついて被災者を労われた。
    この「国民と目線を合わせる」姿勢は、右派からは反発を買った。
    しかし、結果として国民の皇室への敬意は高まった。その過程で美智子妃が果たした役割はおそろしく大きい。
    一方で、国民がより天皇制

    0
    2022年01月15日

    Posted by ブクログ

    敗戦を跨いだ昭和天皇から引継ぎ、新憲法の元で初めて即位した天皇明仁。即位前の昭和期から、皇后美智子と共にした全国への行幸啓から始まる。その振る舞いの細部に、新憲法下での国民一人一人との「国体」の創出の取り組みを見出す本書。「平成」の天皇は如何にして自らを規定してきたか。現代日本を考えるための必読書。

    0
    2020年06月15日

    Posted by ブクログ

    平成天皇が象徴天皇の役割として述べた2点「国民の安寧と幸せのために祈ること」「時として人々の傍らに立ち、耳を傾け、思いに寄り添うこと」。さらっと聞き流してしまいそうな点に大きな意味があることを初めて気づかされた。「祈り」とは宮中祭祀つまり天照大神に対するもの!そしていわゆる行幸。これらはいずれも憲法

    0
    2019年05月23日

    Posted by ブクログ

    様々な抵抗を受けながら、「平成流」を貫いた天皇明仁と美智子皇后の歩みを振り返る。
    皇太子時代に、学生と憲法問題で突っ込んだ議論をした経験があったとは・・・
    行幸啓の多さが人々との触れ合いの多さとなり、「平成流」の基となった。なるほど。
    さてポスト平成はどのような皇室になるのであろうか。

    0
    2019年09月27日

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