血の郷愁

血の郷愁

19世紀シリアルキラーの完璧なる模倣。
噛みちぎられた惨殺死体と10本の針――イタリア史上初の連続殺人事件が蘇る。
バンカレッラ賞最終候補作。

北イタリアの村で発見された女性の変死体。定年間近の新聞記者マルコは、インターンのイラリアからある情報を得る。ふくらはぎを噛みちぎり、内臓を抜き、死体の傍に針を置く残忍な手口が、イタリア犯罪史に名を残す19世紀の連続殺人犯のそれと同じだというのだ。二人は村に潜む狂気を追うも、カニバリズムを思わせる死体がまた一つ……。歴史と文化に血の香りが混じりあう、重層的スリラー。

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血の郷愁 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     ホラーかバイオレンスを思わせるような扇情的なタイトルに見えるが、実は主人公のベテラン記者マルコが人生で殺人事件ばかりとつきあって来て、そのことをいつも誇りに思っていることから、引退を迫られている現在の境遇に直面して、血まみれの事件が懐かしく思われるだろう、そうでなければ空虚だと感じていることを表わ

    0
    2019年07月18日

    Posted by ブクログ

    凝った作品です。説明口調が多くて、ストーリー部分に入り込みにくい面はありましたが、真犯人にたどり着くまでのプロセスはなかなかでした。久しぶりにこの種の犯罪ストーリーを読みましたが、想像するにヘビーです。また、イタリア作品だけに料理やワインの描写がたっぷりあって楽しめました。

    0
    2019年08月14日

    Posted by ブクログ

    19世紀イタリア初の連続殺人犯を真似た残虐な事件。それを追う記者のマルコとイラリア。二転三転する事件と先の見えない捜査。そんななかマルコとイラリアの息が徐々に合ってくる。年の離れた2人のやりとり、記者しかないと生きている2人の強さと弱さ。事件のなかにどんどん入り込んで魅了されたように追い続ける。犯人

    0
    2019年06月23日

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