なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

850円 (税込)

4pt

【「東洋経済オンライン」ジャーナリズム賞受賞! 上野千鶴子さん推薦】シンガポール在住、現在は日本とシンガポールを行き来しながら活動する著者が、日本の働き方の矛盾に斬りこんだ本書。 ●仕事と家事・育児の両立にいっぱいいっぱいの共働き家庭 ●家事・育児の責任を一手に背負い、逃げ場のない専業主婦 ●「稼ぎ主プレッシャー」と滅私奉公的働き方を課された男性 こうした「共働きも専業もしんどい」状況は、じつは日本社会の「主婦がいないと回らない構造」が生み出していた。長時間労働や無制限な転勤など、終身雇用・年功序列という制度で回してきた「日本のサラリーマンの働き方」。これらの制度は、主婦の妻が夫を支える前提で作られている。専業主婦前提の制度は、会社だけではない。丁寧すぎる家事、保育を含む教育への予算の低さ、学校の仕組み……問題は社会の様々なところに偏在し、それぞれが絡み合って循環構造を作っている。「女性が輝く社会」というスローガンがむなしく聞こえるのは、この構造が放置されたまま、女性に「働け、輝け」と要請しているから。ギグ・エコノミーや働き方改革、多様化する働き方は、循環構造を変える契機になり得るのか。日本の「主婦がいないと回らない構造」を読みとき、その変化の兆しを探る。「東洋経済オンラインアワード2018」でジャーナリズム賞を受賞した好評連載に大幅加筆のうえ、書籍化されたものの電子版。

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なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月18日

    今の日本、家庭、職場の課題をとてもわかりやすく学べた。学校も保育園幼稚園もそう。なぜ乗り越えるのがこんなに辛いのか。何かを犠牲にしなければ立ち向かえないのか。すべて程々に、好きなように流れて生きていたい…。
    主婦前提の社会システム、おかしいともっと声を上げるべきだと思った。今後自分もそういった溝を埋...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月14日

    ぼんやりと感じていたことが明確に言葉になり確信に至った感覚。
    いまだに強く根付く専業主婦前提社会によってみんな疲弊している。
    働く母親…長時間残業前提の企業戦士並みの働きをしないと一人前と認められず悶々とし、十全な育児ができてないのではと思い悩む
    専業主婦…閉鎖的な空間で家事・育児のすべてをひとりで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月01日

    共働きでも専業でもそれぞれつらい。
    そこには、男は仕事、女は家庭という固定観念から男は仕事を辞められず、女性はキャリアを諦めざるを得ない。
    かと言って専業になると子育てが大変な上、保育園にもまともに入れない。
    スラスラ読めた1冊。

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    Posted by ブクログ 2023年10月09日

    今の日本は、構造面と人々の慣習面(マインド面)から子育てしながら働き続けることの難易度が高くなっているとよく理解できた。これからの自分と家族がどう舵取りをしていくか沢山のヒントを得ることができた。

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    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    専業主婦経験者の著者、とても納得するところもあった。複雑なことがこの一冊に盛りだくさん。そして生きづらい世の中だなと感じました。どちらを選んでも後悔するだろうしどうやっていくのか考えなくてはいけない。

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    Posted by ブクログ 2023年02月09日

    専業主婦に依存する社会に問題提起する本。本書は日本社会がいかに主婦のタダ働きに支えられてきたかを説明する。会社都合を優先させる転勤の仕組みや、学校での保護者の働きなど、共働きの世帯にとって非合理的。私自身、妊娠した途端に「里帰り出産はするの?」「お母さんは手伝いに来てくれるの?」と聞かれる毎日に辟易...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月07日

    なぜ女性は仕事で上り詰めることができないのか?
    なぜ家事がこんなにしんどいのか?
    保育や学童はこれでいいのか?
    など。

    ・sentient activityを通じたマネジメントは女性ばかり担っていて、その状態から誰かに作業を委ねようとするとかえって言語化する手間が生じてしまう。
    ・「もしかしたら自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月28日

    タイトルに一言で答えるなら、女性が過剰に家事育児を担い疲弊しているから、これに尽きる。
    様々な論文やデータ、インタビューを元に構成されているが、学術的というより著者の強い思いも時折感じられ、何度も頷きながら読んだ。

    親世代の丁寧な育児に縛られたり、夫のおふくろの味に縛られたり。便利家電が出てきても...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月06日

    ・サラリーマンの働き方には妻の支えが不可欠。長時間勤務、全国転勤
    ・パート主婦は家計補助としか見なされず低賃金
    ・家事が高度化している。家電も増えたが家事に費やす時間はそこまで大きく減っていない、求める水準がどんどん高くなっているから
    ・一汁三菜は元々もてなし料理
    ・ワンオペの辛さは自分で時間をコン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月09日

    SNSで断片的に取り上げられる問題が整理されている本だった。転勤・長時間労働など働き方の問題や賃金の男女格差、専業主婦対共働き、保育の質・量の不足、など。著者はシンガポール在住とのことで諸外国との比較もあった。時代の変化とともに少しずつ変わってきてはいる、グローバル化社会で生き抜くためには変わる必要...続きを読む

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