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15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」――ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。
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Posted by ブクログ
是非オススメしたい本です。(私の1番大好きな本) ◆ホロコースト時代の「ドイツ人」と「ユダヤ人」の禁断の悲劇の恋愛物語 【あらすじ】 15歳のドイツ人少年のミハイルが帰宅途中嘔吐してしまい、そこに現れたユダヤ人ハンナが助けたことで、2人が出会った。最初は、お礼の挨拶をするためにお家に行くが、...続きを読む訪問回数を重ねるごとに恋愛へ発展する。ハンナには誰にも言えない『秘密』があり、その『秘密』が2人の関係、人生を大きく動かすことになる。 【ポイント】 1.なぜ、ハンナはミハイルに『本を読んでほしかったのか』 2.なぜ『秘密』を打ち明かすことが出来なかったのか 3.もしあなたがハンナなら/ミハイルなら、どのようなアクションを起こすか。 (是非考えて頂きたいポイントです) 【映画】 「愛を読むひと」の題名で映画化されています。 本の内容を忠実に再現されており、映画を最初に見てこの本を読むのもありです。 【問】 ・もしあなたが社会的弱者(ホロコースト時代のユダヤ人)だとしたら、どのような行動ができますか? ・もし愛する人が社会的弱者(他人の批判の的)だとしたら、助けることができますか? 悲劇の恋愛物語です。是非一読を。
親子ほど歳の離れた2人の恋愛を描き、戦争で分断された世代間の闘争(ナチスに加担したかどうか)が浮き彫りになる、、 ハンナアーレントの「悪の陳腐さ」とは、実は当事者も苦しむものだったのだ!と思わされた だからこそ、人間の悪とは陳腐なのかも。
めちゃくちゃ深い本でした。 序盤の恋愛話からの急展開、、最後の結末!へと続くストーリーにハマり、先が気になって、一気読みしてしましました。 再読したくなる深い本でした!! ぜひぜひ読んでみて下さい。
個人的に推しているイラストレーターさんが、この作品から着想を得て漫画を描いたと言っていたのを見て、気になって軽い気持ちで手に取ってみたのだけど、 朝の通勤電車や会社のお昼休憩や、家で寝る前のベッドの上で、何度涙を堪えながら読んだことか。 【いつか終わりが来る】と心のどこかで気づいていても、その人...続きを読むを愛さずにはいられない。 そんな無防備で、無垢で、純真そのものだった恋心を丸ごと想起させられ、 自分の中に仕舞い込んでいた過去の苦い体験が、感情ごと引っ張り上げられてきてしまう。 それだけではなく、ここで扱われているユダヤ人迫害の歴史やその事実の悲惨さに、心が耐えられず潰されそうになる。 まさに感情のジェットコースター。 15歳のミヒャエルが36歳のハンナと出逢って関係を持った事。 彼女が彼にした事。 ミヒャエルが彼女の過去を知らなかった事。 ハンナが自分の"ある秘密"とプライドを守り続けた事や、 その為に自分の人生をも台無しにしてしまった事。 どれもこれもが正しかったのかどうか誰にも答えが分からない。 まるで先の見えない中で選択をし続けなければならない、"人生そのもの"のようなこの小説について、しばらく私も考え続ける事だろう。 あなたの愛した人が戦争犯罪者だったらどうしますか?
年上の恋人が突然いなくなり、その後戦争犯罪の被告として裁判に登場する、という様な話なのですが。とにかく人間描写が見事。「人生においてぼくはもう充分すぎるほど、決断しなかったことを実行に移してしまい、決断したことを実行に移さなかった。」
25年ぶりくらいの再読 当時に比べて細かい所の 描写に気づいたり 理解出来たり 読みなおしして良かった 恋愛小説?みたいな扱いを 受けてる時があるけど もっと深い物語だと思う 一二三館書店にて購入
「ぼくたちの逢瀬も、記憶の中ではただ一度の長い逢い引きだったように思える。」美しくも実に刹那い。 映画『愛を読むひと』の原作 シャワーを浴びてベットに入るまで、少年は彼女に本の読み聞かせをする。 それを愛と呼びたい。時代背景が憎い。
面白かった。 すごい生々しい描写が多いと思ったけど、裁判の話になってからはそんなこともなく。 生きる上でのプライド、他の人にはわからない部分。 そこまでして守りたかったもの。 罪を犯してしまったのは無知が原因ではあるんだけど、それを償おうと必死の様子が伝わってきて、、 本当に愛してたからこそ、相手...続きを読むの負担になりたくなくて身を引いたんだよね。
何年ぶりかに再読。 なぜか何度も読み返したくなる好きな本です。 ハンナの 「……あなただったら何をしましたか?」 この真剣な問いに自信を持って答えれる人はなんて答えるのだろう? 裁判長 「この世には、関わり合いになってはいけない事柄があり、命の危険がない限り、遠ざけておくべき事柄もあるのです」 ...続きを読む
徐々に明らかになっていくプロットに、点と点が繋がっていく感覚。こうした感覚を覚えるのは久々でした。ただ、映画化の時点で世論が紛糾したハンナの台詞は、内容に没入する余り、あまり気にならなかったかも。どうしてもハンナという名前がアレントを想起させてしまって、彼女の名付けに筆者の意図が絡んでいるのか気にな...続きを読むります。再読必至。
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