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栗本薫と中島梓、二つの名前を持ち、作家・評論家・演出家・音楽家など、才能を自在に操り多くの人たちに感動を与える稀有な存在でありながら、ついに自身の心理的葛藤による苦悩から逃れることはできなかった人。その生涯を関係者への取材と著作から検証する。
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Posted by ブクログ
やばい本を読んでしまった。こんなの書かれたら、否が応でも栗本薫・中島梓作品を読みたくなってしまうではないか。そもそも、『ぼくらの時代』をむかーし読んだような…といううっすらした記憶しかない作家さんの評伝をなぜ読んでしまったのか。(新聞の書評欄で気になったからですが)。困ったことになったぞ、とニヤニヤ...続きを読む笑いが止まらなくなるほど、栗本薫・中島梓さんの魅力を四方八方から語り尽くしている作品でした。
安井かずみ、森瑤子に続いて読んだ評伝。前二編とは趣が異なるのは著者が違うからはもちろん、作り出した作品の方向性とご本人方のキャラクターの違いだろう。 中島梓の本は少し読んでいるが、栗本薫のほうはほとんど読んでないといっていいだろう。評論は面白かったが、小説のほうはなにやら読みづらいというか、あまり...続きを読む魅力を感じなかった。ごめんなさい。 ずらずらと長文を書きなぐるエネルギーは驚愕の一言。また他方面にも活躍されていたようだが、エッセイ面でのみのファンでありました。漫画やダイエットに関する論考はすごかったなぁ。 と、本の感想になっていないね、これでは。
「息をするようにものを書く人間」というのは、なんだかんだでフィクションの中にしか登場しないキャラクター像だと思ってましたが、実在しました。あまりにもその生き方が物語・表現と不可分で、ある意味やっぱりフィクションの中に生きる方だったんだなと思いますが。 思春期に『終わりのないラブ・ソング』を回し読みし...続きを読むたり、学生時代に『我が心のフラッシュマン』の文庫(表紙絵は出渕裕!)を愛読した程度で、『グイン・サーガ』は手付かずのままですが、このルポを読んだらますます手を出すのが怖くなったり、それでもこれは是非読まねばとも思ったり。 晩年の著作からの引用部分が特に印象的でした。 「ただひとつ確かなのは 、私は生きている限り 、生きていることをとても好きだろうということです 。だけれども 、死ななくてはならないときには 、 『まあ 、しょうがないから死ぬしかないな 』ということです 。」
グイン・サーガで有名な栗本薫(中島梓)の伝記。グイン・サーガ以外の活動はよく知りませんでしたが、とにかくエネルギーの赴くままにありとあらゆる芸術に手を染めていたんですね。やっていなかったのは絵画ですが、漫画という形で子供の頃に挑戦していたそうですが才能がないということで諦めたということであれば、その...続きを読む殆どに挑戦していたということ。とにかく私含めグイン・サーガの愛読者にとっては涙なしでは読み終われない、そして面白くて一気に読んでしまう、それはグイン・サーガと同じぐらいの面白さでした。
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