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浩宮さまが生後七ヶ月のころ、美智子さまは皇太子殿下(当時)とともに日米修好百年記念で16日間の訪米旅行にお出かけになりました。浩宮さまのことを案じた美智子さまは、侍従や女官たちに、細やかな申し送りを書いたノートを託されました。アメリカ訪問を終えたあとも、育児の指南条項は書きためられました。こうしてできたのが、『ナルちゃん憲法』なのです。
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Posted by ブクログ
初めて民間から皇族へ入られた美智子さまの子育てについての思いが込められたお言葉が紹介されています。 物事の良し悪し、時代の変化で失われていく物事に対する危機感などを受け止めながら、将来天皇となる徳仁親王が立派になられるように考え抜かれた教育方針が書かれています。 大量消費の時代に、物を大切にする...続きを読むこと、節水や節電を心がけることを忘れずに、大切なことはなんなのかを問い直すきっかけとなります。 皇族だからといって贅沢をすることなく、子育てを人任せにしない美智子さまの愛情を感じ、またそれを真似したくなる一冊です。 子育て中の方は是非手に取って下さい。
当時の皇太子妃である美智子さまが浩宮さまの育児をされていたときの実話。 民間から初めて皇室に入られた美智子さまは時代の流れに合わせて、皇室での子育ての慣習を変革された。 ・両親のもとで生活させ育てる ・一日に一回は抱きしめてあげる ・ご学友を御所にご招待する ・一般家庭と同じ慣習も取り入れる ・多少...続きを読む危険だとしても一人で自由に遊ばせる(あらかじめ危険は取り除いた上で) などなど、、 いくら正しいと確信があっても、大きなプレッシャーがかかる中でこれまでの伝統を変えることは大変なご苦労があったことと想像できる。私だったら批判が怖くて絶対今まで通りの慣習に従う。笑 「ナルちゃんを人として立派に育ててください」と御養育係に言われていたそうだが、将来の天皇としてより、まず1人の人間としてしっかり育てたいという両陛下共通の信念があったからだと思う。 とは言え、将来の天皇陛下になられることを考えるとどうしても一般家庭よりもしつけに重きを置かなくてはいけないと思うので、塩梅がすごく難しそう。考えるだけで頭が痛くなる。。 美智子さまが子育てのプロに見えてしまうけれど、「何人ものお子さんを育てあげた世の中のお母さま方から見れば、初めての私は、危なっかしいことをやっているにちがいありません。それなのに理想的な母親だなだと言われますと、穴にも入りたい気持ちです。」というお言葉からも、このやり方でいいのかという葛藤や不安が少なからずあったと察せられる。また今で言うネントレなんかも当時からされていて、部屋の外から泣き声が寝息に変わるのを耳をそば立てるお姿があった話からも、同じ母親としての気持ちを想像して少しうれしくなった。
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