愛と祈りで子どもは育つ

渡辺和子

子どもと一緒に親も成長するのです。子育てとは、一人ひとり違う子どもをありのままに受け入れ、その可能性を引き出すこと――。長年、学生とかかわり続けた著者が、子育てや教育の本質を身近なエピソードや母との思い出を交えながら綴ったエッセイ集。「上手に育てよう」「誉められる親になろう」「親の期待に応えて欲しい」ではなく、親と子どもが共に育ち、子どもに愛を伝え続けていくことの大切さに気づかせてくれる一冊。 ●受け入れてもらった時、人は生きる勇気を与えられる ●子どもは一人ひとり違う。だからほんもの ●愛想が尽きるような自分とも、仲良くできる人に ●私たちには「自分が変わる自由」が与えられている ●人間の大きさとは、その人が気にすることの大きさ 子どもを思う謙虚な気持ちを大切に

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 哲学・宗教・心理
• 出版社: PHP研究所
• 掲載誌・レーベル: PHP文庫
• ページ数: 256ページ
• 電子版発売日: 2019年05月24日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

購入本。渡辺和子シスターの別の本を読んで心が救われたので。
健常児と障害児の子を持つ自分にとって、また仕事で多くの学生たちに教鞭を取る自分にとって、いつもそばに置いておきたい本。
最初の親の祈りと、人生の穴に落ちた時に見た光景、人生の履歴書を最期の日に出すこと、忘れたくない。

[ブクログ · ★★★★★]

　分離して初めて人は成長する。綺麗と美しいの違いをしっかりと教える。たくさんこの本にはそんな金言がちりばめられています。レベル感がまったく違います。渡辺和子さんが言うからさらに深く響きます。子育てしている方、教育に携わっている方は読むだけの価値があります。

[ブクログ · ★★★★☆]

長年、シスターとして子どもたちと関わり続けてきた渡辺さん。この本には、そのなかで得た気づきや人間の本質、子育て論、生きていく知恵などが、愛のある言葉で綴られている。

“子育てでもっとも大事なことは、ありのままの子どもを宝として大切にすることです。それによって子どもは生きる力を与えられ、生きていく自信や生きていく意味を自分で見つけ出すことができるのです。”

親だって人間だから、完璧ではない。お手本になれるほど最初から立派でもないし、たくさん迷い悩む。だから子どもと一緒にたくさんの山を越えて、成長していけばいい。
私たちがすべきことは、どんな子どもであってもひとりの人間として敬意を払い、笑顔で見守り、子どもが安心して帰ることのできる心の基地でいてあげること。将来、自分のことも他人のことも愛せる人間に成長できるよう、たくさんの愛を注いであげることなのだと思う。

頭では分かっていてもやはり人間、自分に余裕がなくて反省することも多い日々だけれど、今しかない貴重な子育ての時間を、子どもと一緒にたくさん笑い合える時間にしたいと、心から思う。