リバタリアニズム アメリカを揺るがす自由至上主義

リバタリアニズム アメリカを揺るがす自由至上主義

880円 (税込)

4pt

アメリカ社会、とりわけ若い世代に広がりつつあるリバタリアニズム(自由至上主義)。公権力を極限まで排除し、自由の極大化をめざす立場だ。リベラルのように人工妊娠中絶、同性婚に賛成し、死刑や軍備増強に反対するが、保守のように社会保障費の増額や銃規制に反対するなど、従来の左右対立の枠組みではとらえきれない。著者はトランプ政権誕生後のアメリカ各地を訪れ、実情を報告。未来を支配する思想がここにある。

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リバタリアニズム アメリカを揺るがす自由至上主義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    リバタリアニズムというのは、個人の自由を最大限尊重して、政府の介入を最小限にする、という思想のようです。
    著者は、アメリカのリバタリアニズムのNPOや財団、中国の財団に取材しています。

    リバタリアニズムという思想そのものよりも、アメリカのNPOや財団が多くの寄付金を集めて、かなりの資金力があること

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    2023年11月17日

    Posted by ブクログ

    【私たちは往々にして現実社会における「影」や「負」への対応を政府に丸投げしてはいないか。そして、政府を批判することで私たち自身の「他者への責務」から逃れ、自らを道義的高みに置こうとしてはいないか】(文中より引用)

    保守やリベラルといった広く用いられる用語では定義することが難しい「リバタリアニズム」

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    2019年12月11日

    Posted by ブクログ

    本来の自由主義

    リバタリアニズムを代表する政治家として米大統領選にも出馬した経験のある元米下院議員ロン・ポール氏が現役時代の2012年、ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン教授と、経済ニューステレビのブルームバーグで討論したことがある(『ロン・ポールの連邦準備銀行を廃止せよ』に収録)。

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    2019年03月14日

    Posted by ブクログ

    アメリカにおけるリバタリアンの来歴、現状、展望などの取材とインタビューに基づいた内容。リバタリアニズムの概要と特徴を大まかに理解することができた。
    想像以上に彼らは狂っていて、想像以上に彼らは現実を深く認識し、時には自らの誤りを意味する考察もしている。面白かった。

    0
    2019年03月12日

    Posted by ブクログ

    自由至上主義者はマリファナを吸いすぎで頭がおかしくなった連中なのか。自由市場、最小国家、社会的寛容を重んじ経済的には保守、社会的にはリベラル。連邦政府への懐疑心が強く国防、司法、治安のみを政府の役割とする夜警国家論も。弱者を切り捨てる市場万能主義と批判も共和、民主にも共感できない米国若い世代が増加中

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    2021年08月19日

    Posted by ブクログ

    この本を読んでいると、国家の干渉という点では、自分はリバタリアニズムの影響を大きく受けているなあと感じる。

    リベラル、保守どちらにもない視点がリバタリアニズムにはある。そしてリバタリアニズムといっても相当幅があるのが面白かった。

    「人種差別は最も下等で下品な原始的集合主義」という立場をとりながら

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    2021年04月22日

    Posted by ブクログ

    いつも渡辺先生の現代アメリカに対する視点のフレッシュさに感心する。
    アメリカを通して日本を見つめているとの記述に、激しく同意。自身も海外の経験を通して結局のところ日本を思っている。こうした視座に立つ事が大切なことだと。

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    2019年05月11日

    Posted by ブクログ

    「これからは社員を管理しない会社が生き残ってゆく」という論調が散見される。社員を大人扱いして、その自主性と自律性を重んじ、管理という名の会社の介入を最小限にして生産性を高めよう、という。
    確かに、過去に社員が犯した大きなミス、あるいは、想定し得る最悪の事態を基準にしてがんじがらめの社内ルールを作り、

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    2019年04月22日

    Posted by ブクログ

    これほどまでに先鋭化している思想が生まれるアメリカという国。
    多くの日本人の理解の外にあるであろうその「自由」への感覚。
    とても共感できそうにない。こういうイズムが出てくる素地があるこの国と敵対しないほうがいいことだけは確か。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    リバタリアニズム思想に深く切り込むというよりは、全体的に近年の動きや事例を多く挙げていく形式。
    リバタリアニズムの理論や哲学的考察についての厚い内容を期待していた自分にとっては、イメージしていた内容と少し違ったので後半は読み飛ばす形になった。海外ではこういう動きがあるんだ、ふーんってなりたい人向きの

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    2023年04月02日

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