日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで

日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで

968円 (税込)

4pt

「非」フィクションとして出発したノンフィクション。本書は戦中の記録文学から、戦後の社会派ルポルタージュ、週刊誌ジャーナリズム、『世界ノンフィクション全集』を経て、七〇年代に沢木耕太郎の登場で自立した日本のノンフィクション史を通観。八〇年代以降、全盛期の雑誌ジャーナリズムを支えた職業ライターに代わるアカデミシャンの活躍をも追って、「物語るジャーナリズム」のゆくえと可能性をさぐる。

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日本ノンフィクション史 ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「小説中心の文学史はあっても、ノンフィクション史の本はない」その言葉から始まった、多分日本初の貴重な記録。大宅壮一の存在の大きさを強く感じる。

    小説よりノンフィクション。創作より事実の持つ大きさが昔から好きだった。でも簡単にノンフィクションといっても、体験する過程から筆者の恣意的な視点が入るという

    0
    2020年03月15日

    Posted by ブクログ

    大宅壮一の偉大さを思った。
    皇太子妃報道のスクープ合戦で、週刊誌記者「トップ屋」の梶山季之の活躍なども読ませる。藤島泰輔の「孤独の人」を読みたくなった。

    次の警句が印象的だった。

    素晴らしい世界旅行などを手がけた日テレ牛山純一「私は報道とはきわめて主観的なものであり、新聞記事もドキュメンタリーも

    0
    2019年01月11日

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションという概念を自明のものとせず、それが固まる過程を追うことで、事実を描く方法論、倫理に迫ろうとする意欲作。
    大宅壮一が確立(?)し、沢木耕太郎でピークを迎えた後に停滞期に入ったという見立てっぽい。
    だからその後に語られるのは田中康夫、ケータイ小説、アカデミックジャーナリズム(宮台、古市

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    2018年12月30日

    Posted by ブクログ

    何気なく手にした本ですが、フィクションかノンフィクションか?話者は?うまくまとめられています。参考文献も充実していて、色々考えるのに参考になる本です。

    0
    2017年06月24日

    Posted by ブクログ

    かなり型破りなノンフィクション史。さすが武田氏、切り口がおもしろかったです。ノンフィクション史なのに、最後は「なんとなく、クリスタル」やケータイ小説まで出てきて。ぶっ飛びましたが、よく読んでみると納得です。
    フィクションとノンフィクション、嘘のような真実と真実と思わせる嘘、主観的表現と客観的表現の長

    0
    2017年06月23日

    Posted by ブクログ

    本といえば小説が中心ですが、ノンフィクションも大好物。
    一時期、沢木耕太郎にハマって「深夜特急」は全作持っていますし、「テロルの決算」は今でもたまに読み返すくらい好き。
    鎌田慧の「自動車絶望工場 ある季節工の日記」、海外物ではカポーティの「冷血」、伝説のルポライター児玉隆也の評伝「無念は力」(坂上遼

    0
    2017年05月04日

    Posted by ブクログ

    著者の武田徹は、『流行人間クロニクル』(2000年サントリー学芸賞)などの著書のある評論家、ジャーナリスト。
    私は、“ノン・フィクション”(=フィクションではないもの)を好んで読むが、正直なところ、ノンフィクション、ルポルタージュ、ドキュメンタリーといった言葉、ジャンルに何らかの明示的な違いがあるの

    0
    2017年04月08日

    Posted by ブクログ

    講談社ノンフィクション賞の選評で野村進が石井光太の手法について非難する下りから始まっている。戦中から高度成長期そして現代。ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで。二つの軸を元にノンフィクションという文芸の正体について検討していく。角幡唯介がノンフィクションとやらせの問題について語っている

    0
    2017年03月22日

    Posted by ブクログ

    ●→本文引用

    ●ノンフィクションがフィクションの否定形として定義されつつも、物語化を通じてフィクションを生み出していく宿命にあることは序章で指摘した。しかしそうした生み出されたノンフィクション由来のフィクションや、あるいは生まれながらのノンフィクションを含めて、ノンフィクションはそれらを再び自らの

    0
    2018年01月14日

    Posted by ブクログ

    日本のノンフィクションの歴史を戦前の従軍報告から、解き明かす。
    言わずもがなであるが、大宅壮一の役割が大きい。

    0
    2017年04月13日

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