資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界
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資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界

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その男の人生は20世紀の経済学史そのものだった――。〈資本主義の不安定さを数理経済学で証明する〉。今から50年以上も前、優れた論文の数々で世界を驚かせた日本人経済学者がいた。宇沢弘文――その生涯は「人々が平和に暮らせる世界」の追求に捧げられ、行き過ぎた市場原理主義を乗り越えるための「次」を考え続けた理念の人だった。――ノーベル経済学賞にもっとも近かった日本人 86年の激動の生涯――

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資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    もっと早く出会いたかった。

    凄い本。宇沢弘文という学者の生涯を通じて、経済史の変遷を学ぶ事ができる。一般均衡理論から、ケインズ、リカード。市場原理に任せるか、政策介入すべきか、そして更にはベトナム戦争から外部不経済という考えに基づき、公共経済学の分野へ。延長戦で、公害、自動車、カーボンニュートラル

    0
    2021年12月08日

    Posted by ブクログ

    600頁の大著だったが、昔先生の著作を読んだ記憶をたどりつつ、わりとさらりと読めた。

    宇沢先生については、時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世から手紙で、"Capitalism are alright?(資本主義は大丈夫なのか?)"と直接問われた経済学者、という説明で十分だろう。

    0
    2021年11月19日

    Posted by ブクログ

    世界的な数理経済学者でありながら、従来の新古典派経済学を徹底して批判し、「社会的共通資本論」を提唱した、宇沢弘文の本格的評伝。
    本人をはじめとする数多の関係者への充実した取材や文献の渉猟に基づいて、宇沢弘文という人間を様々な角度から浮彫りにする優れた伝記だと感じた。大部だが、物語として面白く、スイス

    0
    2021年04月11日

    Posted by ブクログ

    よりよい社会を実現するために研究を続けた経済学者の骨太人生を見事に描き切る。
    戦後の経済学の流れも俯瞰していてとても勉強になる。

    コロナ禍の今なら、どんな発言をしただろうかなど
    考えながら読んだ。

    宮沢喜一や後藤田正晴など、宇沢の見識を理解し
    議論できる政治家がかつてはいたのに
    今は・・・と軽く

    0
    2021年02月28日

    Posted by ブクログ

    理論経済学者であった宇沢弘文さんの生涯の軌跡。

    読んでみて、本当に感動した。
    主に戦後だが、まさに20世紀の(理論)経済学を、宇沢弘文という1人物を中心に語ることで、ほぼその流れを理解することができる。それほど、経済学のメインストリームに位置していたということだ。

    特にアメリカだが、20世紀を通

    0
    2020年10月24日

    Posted by ブクログ

    社会科学を学ぶ大学生は必ず読んで欲しい一冊。特に経済学部と社会学部、環境やサステナビリティを学ぶの人は必読。

    アメリカ経済学全盛期にその最先端を走った日本人。今現在、後にも先にも日本の経済学者として世界と渡り合えたのはこの人だけ。

    宇沢弘文さんの教え子のスティグリッツといえば、日本の大学のミクロ

    0
    2020年08月10日

    Posted by ブクログ

    岩井克人氏「欲望の貨幣論を語る」と読み合わせると理解が深まる
    リーマンから12年、ひたすら金融緩和による景気の拡大を続けてきた世界経済はコロナショックを乗り越えられるかという課題に直面している
    根本的には「資本主義経済体制」と「有限の地球」が共存できるのか?というレベルの段階に来ている
    経済体制の選

    0
    2020年05月03日

    Posted by ブクログ

    経済学という学問にこれまでどうしても興味を持てなかった。
    世の中の実に多様な側面を、「経済」という一つの視点だけで切り取り、それだけで「良い悪い」を判断している学問だという偏見を持っていたからだ。

    でも本当に優れた経済学者は、決して経済が世の中の良しあしを決定する因子ではなく、
    あくまで人間の幸せ

    0
    2021年05月02日

    Posted by ブクログ

    経済学には詳しくないので、分からないところが多かったが、宇沢弘文という人物や宇沢弘文を通した経済学の流れが丁寧に書かれた大作でした。
    分厚い本なので躊躇しましたが、興味深いエピソードも多く、波乱万丈の生涯ということもあり、興味深く読めました。
    経済学といっても、どの時間軸で見るか?どの立場で見るか?

    0
    2019年09月04日

    Posted by ブクログ

    数理経済学という学問分野において、間違いなく日本を代表する存在として、多数の論文により学問の進展に多大なる影響を与えつつ、突然の沈黙により学会から距離を置き、半ば”仙人”のような風貌で晩年を送った経済学者、宇沢弘文。本書は彼の半生と数理経済学という学問の発展とその限界を炙り出す超一級の評伝である。

    0
    2019年08月04日

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