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鉄道と時刻表に興味を抱く旅行作家の著者が、日本の歴史を、その歴史の成り立つ順に史跡を求めて旅をする。『魏志倭人伝』に紹介された対馬から、道鏡左遷の地・下野薬師寺跡まで、約五百年の古代日本史の現場に立ち、歴史の舞台となった場所を実地検分した上での「臨場感のある歴史」をここに再現する。
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Posted by ブクログ
宮脇氏の一風変わった紀行文。カバーの草いきれを感じさせる向こう側に寺院の屋根と五輪塔が垣間見えるイラストがこの旅を象徴して良い。魏志倭人伝、古事記、日本書紀、続日本紀などの古代の記録を頼りに対馬~九州~近畿を巡り、必要に応じ韓国・中国、関東甲信越・東北と旅の範囲を広げる著者のこだわりに、いつもの鉄道...続きを読む紀行の匂いを感じる。しかし、古代史に対する造詣の深さを著者は謙遜していたが、出版社勤務時代に鉄道で日本中を巡ったことが、歴史書籍の編纂に生かされ、また本書のような紀行文に逆輸入的に生かされたのだと感じた。
鉄道紀行作家が年代順に史跡を巡るという、異色の1冊。 壬申の乱のルートを丹念に辿りながら大海人皇子の心情に思いを馳せ、一方で「何かにつけ家を焼き払う」と冷徹な眼差しを向ける。 深い教養とちょっぴりのユーモアは、鉄道ジャンルを離れても何ら変わることはなく、歴史物としても旅行記としてもこの上なく面白い...続きを読むです。 (そういう意図で書かれた本ではありませんが、これ読んでると万世一系なんて嘘だなあと実感します)
案外中国のくだりが面白かった。遣唐使に思いをはせてみたりした。逐一到着時刻を記してあったのが、昔読んでた著書と同じで、懐かしかった。
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