ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
一切の甘えを切り捨て、ひたすら剣の道に生きた絶対不敗の武芸者宮本武蔵。彼は「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」る何10年にも亙る烈しい朝鍛夕錬の稽古と自らの命懸けの体験を通して「万理一空」の兵法の極意を究め、その真髄を『五輪書』に遺した。本書は、二天一流の達人宮本武蔵の兵法の奥儀や人生観を知りたいと思う人々のために、『五輪書』の原文に現代語訳と解説、さらに「兵法35箇条」「独行道」を付した。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
五輪書は、不敗の書である。 二十八まで、六十余回勝負したが、一度も負けなかった。 武蔵はそれを、たまたま理にかなっていたか、相手が弱かったに過ぎないと言い切っている。 そして、後半生をかけて、武道と向き合い、その奥義を、「五輪書」としてまとめ上げて、肥後細川家に奉じた。 五輪とは、仏教で、地、水、...続きを読む火、風、空。仏教が万物を構成する要素(元素)を表しています。仏塔になどにも五輪の塔といい、仏教の世界観を表しています。 つまり、武蔵は、武道のあまねく世界の神髄として、五輪書を世に残しています。 ちなみに、儒教の言う、五行とは、木・火・土・金・水です。 その本質は、次のとおりです。 ①徹底した実利主義と合理主義 敵を切ること以外の不要なものを一切排除する姿勢 ②朝鍛夕錬 一歩一歩、稽古を積むことにより道の深奥を体得する姿勢 千日の稽古を鍛といい、万日の稽古を錬という。 ③自らの力のみをたのみとする独行の姿勢 ④仏法儒道の古道をもからず 自らが認識した事実のみを用いる姿勢 気になったのは以下です。 ■地之巻 ・神仏を頼まず ・朝鍛夕錬 ・万事のおいて、我に師匠なし ・道を行う法則 ①実直な正しい道を思う ②鍛錬すること ③広く多芸に触れる ④広く多くの職能の道を知る ⑤物事の利害損失を知る ⑥あらゆることについて、直実を見分ける ⑦目にみえないところを悟る ⑧わずかなことにも気を配る ⑨役に立たないことはしない ■水之巻 ・不動な心、平常な心を保つ ・千里の道も一歩づつ運ぶ。 ・ゆっくりと気長に取り組み、修業を続ける。 ■火之巻 ・太陽を後ろにして構える。できなければ、右の脇に太陽を置くようにする。 ・「敵になる」ということは、わが身を敵の身になりかわって考えるということをいう。 ・同じことを二度繰り返すのは仕方ないが、三度してはならない。 ■風之巻 ・他流の道を知ることがなければ、道を究めることはできない。 ・芸によっては、極意秘伝といって奥義に通じる入口はあるが、いざ敵と打ち合うときになれば、表で戦い、裏で切るなどというものでない。 ・人に教える場合は、その人の技量に応じて、早くできそうなところからまず習わせ、早く理解できるような道理を先に教え、理解しがたい道理については、その人の理解力の進んできたころあいにしたがって次第に深い道理を教えていく。 ・我が兵法にあたっては、何をかくし、何をおおやけにすることなどあるであろうか。したがって、我が流儀を伝えるには、誓紙や罰文といったものは用いない。 ■空之巻 ・空とは兵法の極意である。 ・空とは、きまった形がないということ、形を知ることができないものを空とみるのである。もちろん空とは何もないことである。 ・一切の迷いがなくなった空こそが兵法の究極であり、兵法の道を朝鍛夕錬することよって、空の境地に到達できるのである。 ・空というものには、善のみがあって、悪はない 目次 はじがき 「五輪書」を読むにあたって 地之巻 水之巻 火之巻 風之巻 空之巻 兵法三十五箇条 独行道 ISBN:9784061587359 出版社:講談社 判型:文庫 ページ数:264ページ 定価:1050円(本体) 発行年月日:2009年04月15日第55刷
何度も読み返すべき本の類か。けふはきのうの我にかち、明日は下手にかち、あとは上手にかつこれは座右の銘にしよう日々鍛錬することがいかに重要かを説いている。千日の修行を鍛といい、万日の修行を錬という。このような心がけ。重要だ。最後の独行道もよい
「諸芸・諸能に至りても、拍子をそむく事は有るべからず」 「遠き所を近く見、ちかき所を遠く見る事、兵法の専也」
恥を思い、死することにかけては、武士ばかりに限らず、女も子供も百姓以下に至るまで、日本人の国民性なのだから、ただ死ぬことのみに価値を見いだすのが武士道というのは間違っている。 と、宮本武蔵が熱く語ります。
人を斬る事をひたすら追求した指南書というべきか。朝鍛夕練、幾度となく命のやりとりをした武蔵の武士道の精華。 現代の我々には想像もつかない人生を歩んだ武蔵の兵法書であるが、それでも時を超えて我々にいろいろな示唆を与えてくれる。 「兵法の道において、心の持ちやうは、常の心に替る事なかれ。」 「鼠頭午首と...続きを読むいふは、敵と戦のうちに、互いにこまかなる所を思ひ合はせて、もつるる心になる時、兵法の道をつねに鼠頭午首そとうごしゆとおもひて、いかにもこまかなるうちに、俄に大きなる心にして、大小にはかる事、兵法一つの心だて也。平生人の心も、そとうごしゆと思ふべき所、武士の肝心也。」 「道理を得ては道理をはなれ、兵法の道に、おのれと自由ありて、おのれと奇特を得、時にあひてはひやうしを知り、おのづから打ち、おのづからあたる、是れみな空の道也。」
年末年始の休みで少しボケ気味の自分に喝を入れようと思って、手にした一冊。 宮本武蔵が、自身が剣(=敵を斬る剣)の道を極めたと感じたのは50歳のとき。そして、その奥義を60歳の時からしたため始め、二年の歳月を経て出来上がったのがこの『五輪書』。 「朝鍛夕錬(ちょうたんせきれん)」という言葉が何度も出て...続きを読むくる通り、奥義を極めるには近道などなく、朝に夕に鍛錬を重ねることがまず中心。そして、それを効果的に行うために何をすべきかを、五つの巻(地、水、火、風、空)に分けて説く。 徹底した合理主義で、とてもここまでの真似は凡人にはできないなと思いつつも、現代でもそのまま通じる指摘があちこちに出てくるから、読むのを止められない。例えば、無心と平常心のくだり。無心とは心があっても動揺しないことであり、それすなわち平常心。真の技を発揮できるのは平常心を持っているからこそ。また、相手の動作は「見る」が、相手の気の動きは「観る」という指摘は、目先だけにとらわれていては先が見えなくなることに通じる。 剣の奥義が様々なことに応用が効くというよりは、奥義を極めた人は物事の本質を見抜くことができている、ということなのだろう。読んでいると自然に背筋がシャンとしてきて、期待通りの喝が入った。
"現在の仕事道にも活かせる思考、兵法。目的は何かを常に考えて行動すること=剣の奥義は何か?人を殺すこと、太刀を交えるからには真剣勝負である。 生き方にもつながる大事なこと。太刀振る舞いに無駄があってはいけないのである。常に全体を俯瞰して眺めておきながら、心は常に止まることなくなめらかに、と...続きを読む水之巻がとても印象に残っている。"
本職が物書きではない人が、自分が学んだ全てを1冊で表現しようとした書。 故に抽象的な表現が多く、すんなりと入ってこないが、反芻すると旨味が出る、奥の深い書。
一切の甘えを切り捨て、ひたすら剣の道に生きた絶対不敗の武芸者宮本武蔵。武蔵は、「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」る何十年にも亙る烈しい朝鍛夕錬の稽古と自らの生命懸けの体験を通して「万里一空」の兵法の極意を究め、その真髄を『五輪書』に遺した。本書は、二天一流の達人宮本武蔵の兵法の奥儀や人生観を...続きを読む知りたいと思う人々のために、『五輪書』の原文に現代語訳と解説、さらに「兵法35箇条」「独行道」を付した。
武士道の本というより、剣術の本だと思う。そういう視点で見れば、とても具体的で、なるほどと思う点も多い。例えば、形を追求しても、形にとらわれるべきではない、というくだりはコラムのネタに使わせていただいた。全体に表面だけで剣術を捉える他流派に対する非難が書かれているところがなんとも新鮮。この時代から剣術...続きを読むは形骸化していたのだろうか。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
五輪書
新刊情報をお知らせします。
鎌田茂雄
フォロー機能について
「講談社学術文庫」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
お経-禅宗
観音さま
仏教の来た道
仏教の思想【全12冊 合本版】
「鎌田茂雄」のこれもおすすめ一覧へ
▲五輪書 ページトップヘ